2012年3月8日木曜日

〇西国33所観音霊場・第27番姫路市「書写山・円教寺」

西国27番札所「円教寺」は姫路市にある。ケーブルカーで書写山に登る、その山上に大伽藍が展開している。西の比叡山と謂われる。このケーブルカー会社、乗務員・営業員などすべての従業員のマナーの良さは天下一品。ケーブルカーに乗るためだけでもここに来る価値がある。
遠景の山の向こうに姫路市街が展開する。
右端の赤い現在地の表示が山上ケーブルカー駅。

↓仁王門。山上ケーブルカー駅からここまでも結構距離起伏があって普通はダッテしまうんだが、書写山では参道沿線に西国33箇所札所霊場の観音像が順番に並べてあってそれを鑑賞しながら歩けるので苦痛ではない。観音像は鑑賞に堪える出来栄え。
↓湯屋橋。この橋を渡ると直ぐに摩尼殿がある。橋の手前には「弁慶のお手玉石」がある。弁慶は書写山で修業したことがあるという伝承がある。
三十三所堂。西国33札所の観音像のミニチュアが並んでいる。
↓円教寺摩尼殿の本尊・如意輪観音像。本尊は秘仏だが、これはそれに近いのではないか。
↓摩尼殿。西国33所観音霊場第27番札所。







↓新造の如意輪観音坐像。
↓この如意輪観音像は、秘仏厨子の中から最近発見されたのだそう。そんなことってあり得るのかなぁと思うが、そうなんだそう。
↓ケーブルカー山上駅から仁王門までの参道に沿って並んで立っている観音像の中に円教寺・摩尼殿本尊の似姿像もあった。
↓摩尼殿安置の四天王像2体・重要文化財

摩尼殿から山上をさらにとぼとぼ歩くと遂にコの字型に大伽藍が配されている境内に出る。↓大講堂
大講堂
↓大講堂本尊・釈迦三尊像、重要文化財
↓釈迦如来坐像・重要文化財
普賢菩薩立像・重要文化財
文殊菩薩立像・重要文化財
↓コの字型配置伽藍の中央を占める食堂(じきどう)

食堂。左上手前の屋根庇は大講堂のもの。左奥の伽藍は常行堂。

食堂・1階
1階・写経場
2階・仏像宝物展示場
薬師如来坐像
降三世(ごうさんぜい)明王坐像
鶴上観音菩薩坐像
不動明王坐像
金剛サッタ坐像
大日如来坐像
↓常行堂

常行堂。右端の庇と廊下が見える伽藍は食堂(じきどう)
常行堂。
常行堂内部に安置された阿弥陀如来坐像。
常行堂本尊・阿弥陀如来坐像
コの字型大伽藍群境内の直ぐ裏手に開山堂を中心とする最奥境内がある。↓不動堂
護法堂
護法堂拝殿
開山堂。修復工事中

開山堂内に安置された二体の性空上人坐像。手前の一体は最近発見されたものという。
↓僧形文殊菩薩坐像
↓最近発見された性空上人坐像
姫路市書写山所在の円教寺は西国33所観音霊場巡りの西の果て、第27番。南端は振り出しの青岸渡寺、第1番。北の果ては次に行く第28番、京都府宮津市所在の成相寺(なりあいじ)。成相山上からは天橋立が眼下に見える。東の果てが満願第33番、岐阜県揖斐川町所在の華厳寺。この西端・北端・東端を伝う巡礼の旅は昔の人々にはそれは辛い旅だったろう。

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