〇普通の人は麓からロープウェイで山頂駅に降り立つ。カーナビも山頂に至る車の通う山道を検索できない。それをボクはセレナに鞭打って対向車が下りてくれば一巻の終わりとなる細い未整備道を駆け上がった。途中でセレナを乗り捨てて残り1,200mの登り坂を足で登った。ボクは狭心症で貧血症なのだ。心臓と脳に悪いのは分っているが、そんなことを言っていられない。「太龍寺」が弘法大師信仰にとってどれだけ重要な寺かは、前回の記事に認めておいた。今日夕暮れまでに山上に立たねばもうその機会はないのだ。雨の中、ボクは必死のパッチで遂に仁王門に辿り着いた。カーナビに何度も誤導されて太龍嶽の裾を走り回っているうちにいつしか夕暮れが迫っていた。
雨が霧を喚んで山上は忽ち濃霧と化した。日没前だが霧のせいもあって景色は夕暮れのそれとなった。仁王門から堂宇伽藍境内までまだまだ登り坂が続く。
とうとう堂宇伽藍境内に到達。これは経蔵。
護摩堂
納経所・庫裏・本坊などの建物が並ぶ。最奥・霧の中に護摩堂があるんだが‥
山門が見えた。
山門石段の左に、四国ロープウェイ山頂駅に行く道がある。
山門を潜るとさらに石段が出現する。
石段を登り切ると本堂境内に立つんだが‥最奥の灯りが本堂の灯り。
相りん塔
本堂。本尊は虚空蔵菩薩。
岡の上に建つ多宝塔。
右上・多宝塔、左下・本堂。
多宝塔
本堂
大師堂へ向かう。
正面・大師堂、左端・中興堂。太龍寺も中世に衰亡しかかった時がある。その危機を救った中興の祖が二名祀られている。
大師堂
中興堂の背後に多宝塔がシルエットの様に浮かんでいる。
とにかくボクは太龍寺の境内に立った。そして太龍寺の今の姿をこの目に焼き付けた。悔いを残さずに済んだ。\(^o^)/や。
0 件のコメント:
コメントを投稿