2013年2月6日水曜日

〇金沢弁護士会報の表紙絵「丹後半島北端・屏風岩」

〇金沢弁護士会報の表紙絵を依頼されていた。締め切りは一月末。ちょっと遅れたが今日CDに入力して発送。↓この絵。

丹後半島北端・屏風岩
七尾市在住 三林 隆

この絵は二度目の丹後半島遠征で描いた。一度目の遠征は2009年初夏でなかったか。絵になる風景の探索に行き、半島北端に二、三箇所絵になる風景を発見した。いざ絵を描きに赴いたのは確か翌年だったから2010年か。先ず「丹後松島」という名勝を描き、その夜は近くの「道の駅・北丹後てんきてんき」で一泊して翌朝、松島から犬ヶ岬を回った所にある「屏風岩」の名勝海岸を描いた。この頃からボクは既にキャンバス画面を捨てて紙ボードに油絵を描いている。紙ボードは油の吸いがよいので油絵具が現地でよく乾く。ので、現地で細かい仕上げ作業までやれる。ボクは10号ぐらいの油絵なら現地で三時間ほどで描き上げる。あとは帰宅しても一切手を入れない。という主義なので、乾きの好い紙ボードがお気に入り。額装も超軽くて薄い額で済む。この絵を描いた頃からボクの関心は絵を描くことよりも、未だ見たことのない国宝・重文などの文化財の探訪に移ってしまい全国をロートルのセレナを駆って走り回っている。国宝建造物は全部見て回った。国宝仏像を全部見て回ることは、これは初めから不可能。なにせ秘仏が多い。それでも公開されている国宝仏像は全部見た。西国33箇所観音霊場は全部周り、四国88箇所札所霊場も全部回った。風景も北は津軽・下北半島から南は薩摩・大隅半島まで全国の風景を求めて走り回った。見るべきほどのモノはすべて見た。そろそろまた絵画に復帰しようかと思っている。仏像を描くことにも興味があるが、これには根本問題がある。制作された当初の輝き・初々しさで描くか、現況の褪せた色相・肌相で描くか。この答えを出さずには取りかかれない。
〇他に候補として選んだのは次の二作品。
上の絵は、山形県最上川大淀。川は手前で大きくUカープを描くのだが、大画面で描かないとその有様を取り込めない。真下慶治美術館のテラスで描いた。館長の奥さんの了承を得て。
この絵は駒ヶ根市の天竜川東岸で描いた。中央の山は空木山(うつぎさん)。中央・木曾アルプスの南半分の主峰。左方へ南駒ケ岳・仙崖嶺と連なる。滅多に恵まれない絶好気象日だった。
ボクは選択に迷ったので、ちょっと卑怯だが山崎事務長に選択権を委ねた。どうせ優柔不断的にくるだろうと予想してああでもないこうでもないと言うのを聞きながら結局最後は自分で決めることになろうと思っていたら、な・ナントっ、ズバッと決めてきた。それが丹後半島北端風景の絵。その勇断ぶりにボクは痺(しび)れた。ので、山崎さんが選んでくれた絵に文句なしに決定。

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