2013年4月24日水曜日

〇結願。四国88札所霊場巡り、第88番・香川県さぬき市「大窪寺」


冬の大窪寺

大窪寺の歴史・由来

八十八ヶ所結願(けちがん)の霊場「大窪寺」。徳島県の県境に近い矢筈山(標高782m)の東側中腹に位置します。縁起によると、養老元年に行基菩薩がこの地を訪れた際に、霊夢を感得し草庵を建て修行をしたと言われます。弘仁7年に、唐から帰国した弘法大師が、現在の奥の院近くの胎蔵ヶ峰という岩窟で、虚空蔵求聞持法を修法し堂宇を建立。等身大の薬師如来坐像を彫造し本尊とされました。また唐の恵果阿闍梨より授かった三国(印度、唐、日本)伝来の錫杖を納めて大窪寺と名づけ、結願の地と定めました。本堂西側にそそりたつ女体山には奥の院があります。大師が本尊に水を捧げるために独鈷で加持すると清水が湧き出たと伝えられます。その水を薬とともに服用し、ご利益を受ける人も少なくありません。
女性の入山が、早くから認められ女人高野としても栄え、一時は百以上の堂宇を誇っていました。しかし天正の兵火や明治33年の火災などで寺勢は苦難を繰り返します。しかし高松藩主の庇護や歴代住職の尽力により興隆。結願聖地の法灯を守り続けています。「同行二人」を共にした金剛杖などは、大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へ奉納されます。これらは毎年春夏の「柴灯護摩供(さいとうごまく)」で供養されます。

 〇真言宗。本尊は薬師如来。
↓ 遂に最終88番目の大窪寺が見えてきた。背後の山は女体山らしい。
 「四国霊場・結願所」
 仁王門。
 目に憤怒の色が全然ない。芸術性は乏しい。


 この石段の上に大師堂がある。
 大師堂
 90度起こして見る。心経塔。
 神の祠もある。
 本堂境内。中央・本堂の背後に多宝塔の屋根が見える。

 右端に、本堂の背後の多宝塔が見えている。
 阿弥陀堂
 本堂
 不動明王坐像。
 本堂と阿弥陀堂の屋根の間から見た多宝塔。本堂は本殿の後ろに中殿があり、その背後に多宝塔がある構造になっている。本尊・薬師如来は多宝塔に安置されているそう。
 瑠璃光殿。瑠璃光は、薬師如来がおわす東方浄土からさしてくる。
 瑠璃光殿の前に、巡礼を共にした杖を奉納する所がある。
 本堂・左と阿弥陀堂・右。
 背後の山は女体山。この山の中に奥院があるという。本堂とその背後の多宝塔の屋根が見える。
 帰りは二天門のある参道を下りた。
 梵天
 帝釈天
〇腹がへったので二天門前の食堂で記念に讃岐うどんを食べた。それから一路帰路を辿り、淡路島を経由して明石市に出た。そして正月のUターンラッシュを避けて名神高速に向かわずに西に逆走して中國自動車道・吉川JCTから舞鶴自動車道に入った。舞鶴・小浜間は雪が降り雪道規制が行われていて難渋したが、敦賀ICから北陸自動車道に入って無事帰宅した。正月四日の夜でなかったか。
八八箇所の霊場巡りをこうしてブログに掲上してみてつくづく思った。四国88札所霊場を全部巡る旅はきつい。昔の人はこの道を歩き通したのだから偉い。遍路転がしの難所が随所にある。道中路傍に倒れた人も数知れないだろう。信心深くなければ不可能だった。昔の人には信心があった。ボクなら、第12番「焼山寺」の山道の途中でギブアップしている、give up しなければ死んでいる、絶対。

2 件のコメント:

  1. 四国88霊場巡り完走!おめでとうございま~す(*^∀^)ノ車とはいえ、すべて参拝して、写真撮影して、ブログに掲載して、完結するって凄いですよ(ノ>∀<)ノ お疲れさまでした。読者として拝見するだけで、な~んも覚えてないので申し訳ないですm(-ω-`;m)

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  2. 八八箇所を巡るのは大変です。車で走り回るのは大変のうちに入りません。写真をプログ用に編集して全部順番に上程するのが大・大変でしたぁ。pacificvenusさんはそれを一々全部閲覧して下さったようで、それこそ大大・大変です。八八箇所霊場巡りの記事を掲載しているうちに読者が半減したんですから、よっぽど面白くない企画だったと思います。それを多分全部見てくれた心強い読者が居てくれたことに、pacificvenusさんに感謝します。ご苦労さまでした。(^.^)/~~~

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