小山につけられた農道を登る。
案内表示に細心の注意を払って進んでも、遂に道を失った。Uターンもできない細道。近在の御爺さんに西行庵の在処を教えて貰って再挑戦。
小山に分け入る。
遂に到達。
入口から歩いて西行庵へ。
発見。
戸に貼り出してあった詩篇。
庵の前の空き地に並んだ石碑。
「西行上人・いほりの跡」
〇以下、七重ちゃんに送ったメールの一部→「西行には無性に心が惹かれます。時代背景が違い過ぎて・西行と同様の行動はとれませんが、ボクは自分の中に西行的なモノを見ているのです。西行的なモノの神髄は何か――それは芸術家魂でしょう。人が芸術家に徹したら、多分西行になる。芸術は、金や地位と対極の位置にある。真の芸術家になろうとしたら、金や地位を捨て去るしかない。ボクは死ぬまでには、弁護士として過ごした痕跡を一切拭い去って、真の芸術家になりきって死にたいという悲願を立てているのです。こんなことを言っていては笑われるかも知れませんねぇ。他の人には言っても始まらないので言いませんが、七重ちゃんには話しておきたかったということです。今後ボクは命が尽きるまで・風物を見て周り心を磨き心眼を開きたい。そして命運があるならば、芸術家として・少なくとも一点、得心のいく作品を仕上げてこの世をおさらばしたいと思うのです」
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