永禄元年(1558年)、甲斐国国主武田信玄によって創建された。
現在の本尊は銅造阿弥陀三尊像である。これはかつての本尊の前立像であったが、この本尊が信濃善光寺に移されるにあたって新しく本尊とされたと伝わり、昭和48年(1973年)6月6日に重要文化財に指定された。
重要文化財としてはそのほかに、文禄年間に当地を治めていた浅野長政が、それぞれ現在の甲府市中心部の光増寺と現在の韮崎市の大仏堂から移したものと伝わる木造阿弥陀三尊像2組がある。これらは明治39年(1906年)、重要文化財(当時の国宝)に指定されている。
重要文化財(国指定)
〇本堂 附:厨子1基・棟札2枚 棟札によれば寛政元年(1789年)の上棟。竣工は寛政8年(1796年)と伝える。
〇山門 附:棟札1枚 棟札によれば明和4年(1767年)の上棟
〇銅造阿弥陀如来及両脇侍立像:建久6年(1195年)銘
〇木造阿弥陀如来及両脇侍像:12世紀前半
〇木造阿弥陀如来及両脇侍像:12世紀前半
↓重文・楼門
楼門を潜ると、正面に本堂が見える。
重文・本堂
本堂
本堂・右側面。長野善光寺とほぼ同じ構造。本堂を左後ろから見るる
本堂・左側面。長野善光寺とほぼ同じ。
地蔵堂か。
手水舎
鐘楼
銅鐘。山梨県指定有形文化財。
↓境内に王子稲荷社がある。
本堂右手にある宝物館。ここに、前記の重文・木造阿弥陀如来像及び両脇侍像・二組が納まっている。
↓本堂左手の宝物館。ここに、県・市指定の有形文化財が展示されている。中に、重文・阿弥陀三尊像と表示された仏像が三体あったが、両脇侍像の文化財としての価値が低過ぎて(保存状態が悪い、何より造形の美がない)、果たして重文かどうか疑わしい。甲斐善光寺の重文・阿弥陀三尊像は、前記のように本尊の銅像のモノと・別の宝物館に納まっている木造のモノ二組だというのだから、どうも表示が変。ボクは、公開されていた阿弥陀三尊を重文だとは思っていない。
拝観料500円には、本堂本尊の真後ろの戒壇巡りも含まれているというので挑戦してみた。真っ暗な中を戒壇を目指して階段を降りていくところなど・長野善光寺と全く同じ趣向。何も見えず進めないので戻ろうかと思った。戒壇への錠前には触れた。
0 件のコメント:
コメントを投稿