〇2014-4-1 北陸中日新聞に進化論も真っ青の衝撃的ニュースが載っていた。こちら特報部の特ダネ記事。「サルのボスは体格と力で決まる。そんな定説を覆すニホンザルの一群が瀬戸内海の島に現れたことが、国立霊長類研究所(東京)の調査で確認された。驚くべきことにボスザルを選挙で決めるのだ。しかも「一頭一票」の投票価値の平等が貫かれ、毛繕いなどの「利益供与」は禁止されている。一日から都内で開かれる全日本サル学会で発表される。「まさかとは思いましたが、何年も観察を繰り返し、研究者同士で議論を尽くした末の結論。進化論に影響を与える世紀の大発見です」。同研究所の小場六郎所長は興奮気味に語る。
島には約五百頭のサルがおり、数十頭ずつ複数の群に分れて生息している。同研究所の大境秋彦副所長は「‥‥一つの群れだけが近年、不思議な行動をとるようになった」と明かす。その行動とは、サルたちが一頭ずつ小石を一個手に持ち、石を積むのだ。石の山は複数でき、高さがみな違う。石の山は数年ごとに築かれ、山が築かれると、決まってボス格のオスが代わっていた。石の山の数はボス格のオスの数、山の高さは序列の順番とそれぞれぴたりと一致した。「石の山は投票結果だった」(大境氏)。‥‥実は、この群れはかつて一番勢力が弱く、えさの少ない島の北側斜面に追いやられていた。ところが、選挙を始めるようになって勢力をめきめき拡大。今は、えさが豊富な南側斜面の一等地を支配している。以上、北陸中日新聞から抜粋。
この記事と写真にはビックラこいた。早速記事の切抜きを片手にあちこち触れ回った。小保方論文の STAP 細胞形成成功譚ほどに衝撃的効果がある。が、劇的過ぎて小保方論文の裏面の不条理に通じるモノを感じもした。事務所の山崎さんが漏らした一言。「今日は四月一日ですよね」。ん? 山崎さんがネットをググってみると「国立霊長類研究所」なるものはヒットしない。「全日本サル学会」もヒットしない。大体、「島は瀬戸内海にあった。サルの生態環境に影響を与えるとして国が人の立ち入りを厳重に制限し、地図にも載っていない島だ」というのがオカシイ。「同研究所が1968年から極秘にサルの生態を調査している。こちら特報部は情報をいち早くキャッチし、取材が許可された」というのも、どこか人を食っている。記事の最後の締めはこう。大境氏は「(この群れが勢力を拡大できたのは)選挙によって、賢いボスを見いだしているからでしょう。将来、メスがボスに選ばれる可能性もある」と指摘したうえで、一票の格差やカネの問題を放置する日本政治をこう皮肉った。「サルの選挙は実に平等かつ公平で、選挙のお手本だ。人がサルのまねをしなければならない日が来るかもしれない」。完全に国民にお高く説教している。ボクは確信した。これは、エイプリルフールだ。記事には必ずやウソであることを明かす痕跡があるはずと目を凝らすと、あったぁ。記事(冒頭写真)の左下端に「ニュースの《創作》」の文字を見つけた。クソッ、下手を打って大恥を掻くところやった。
山崎さん、スルドイ!
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