2015年6月3日水曜日

〇《奥の細道》紀行・奥州路(44) 鳴子温泉・歌枕「美豆(みず)の小島」

奥の細道》より、
『南部道遥かにみやりて、岩手(いわで)の里に泊る。小黒崎・みづの小島を過ぎて、なるごの湯より尿前(しとまえ)の関にかゝりて出羽の国に越えんとす。‥‥』
曾良随行日記》より、
『‥‥。此の間、小黒埼・水ノ小島有り。名生貞ト云う村ヲ黒崎ト、所ノ者云う也。其の南ノ山ヲ黒崎山ト云う。名生貞ノ前、川中ニ岩嶋ニ松三本、其の外小木生えテ有り。水ノ小嶋也。今ハ川原、向付タル也。古ヘハ川中也。‥‥』
〇「小黒崎(おぐろざき)」「美豆の小島」 いずれも歌枕。
↓「奥の細道・美豆の小島」駐車場
 ↓古今集・東歌《をぐろ崎みつの小島の人ならば 
都のつとにいざと言はましを》
〇「美豆の小島」を詠んだ歌
(続新古今集)《人ならぬ岩木もさらに悲しきは
 みずの小島の秋のゆふ暮》

 ↓川は荒尾川。美豆の小島の一端を洗う。


 ↓荒尾川(岩出山の町を流れる江合川らしい)の激流


0 件のコメント:

コメントを投稿