3/19(土)午後2:30、遂に旅に出た。去年の晩秋以来久し振り。今週末は春分の連休。連休中は天気が好くなるそう。今年に入りいざ旅立とうとすると行き先が定まらないので鉾先が鈍る、そんな事を繰り返していたが、今回は昨日名案が浮かんで心が定まった。西行は晩年伊勢二見が浦に六年間を過ごしたが、その草庵のあったらしい所を訪ねる。安養寺跡という所にあったらしい。芭蕉の《奥の細道紀行》の編集が完了し上下巻の製本も出来た直後なのでこの着想はボクの心の中でクリーンヒットとなった。西行は平安晩期・源平争乱時代の人なのでとにかく事績が古くてはっきりしない。それでも古来その事績に関心を持たれてきた人なので(それだけ魅力的な人物だということだろう)、はっきりしない中でもほぼ確からしいと考えられている足取りの拠点が十指に余る程ある。その一つが、晩年伊勢の二見が浦に庵を結んで六年間程過ごしたという事績。ボクは全国を流浪する旅を還暦を機に続けてきたが、振り返って見たらいつしか西行の足取りも殆ど探訪していた。別に意図したわけではなかったがそうなっていた。それが、芭蕉の《奥の細道紀行》を終えた後、今度は西行の流浪の足取りが何となく気になりだした。そして西行の事績のうち伊勢で庵を結んだ事蹟を全く探訪していないことに気付いた。ボクの心にポッカリ空いた穴と感じた。それで今回伊勢二見が浦を探訪することにした。そうしたら心が晴れやかになり元気が出た。西行は鈴鹿峠を越えて伊勢に入ったというのが定説なので、今日は道の駅「あいの土山」に泊って明朝鈴鹿峠を越えることにした。ここは滋賀県甲賀市。安養寺跡は近年発掘されたらしい。草庵の跡らしき遺跡も出たという。近くには西行谷と呼ばれる谷もあるという。果たして遺蹟に辿り着けるかという一抹の不安はあるが何とかなるだろう。
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