2017年5月10日水曜日

〇5-2(火)福島県いわき市「白水阿弥陀堂」国宝

白水阿弥陀堂は国宝に相応しい端正な御堂。浄土庭園の中に建つ。
白水とは平泉の泉の字を上下分解した造語。この阿弥陀堂を建立した人は、奥州平泉の藤原清衡の娘・徳姫。彼女は磐城国の平氏の豪族の許に嫁に来た。いわき市は平成の市町村合併で出現したが、その中心は昔・平(たいら)市と呼ばれた。平家が跋扈する土地だった。徳姫が嫁ぎ先の豪族の家の菩提を弔うために永暦元年(1160年)に建てたのがこの御堂。平泉から大工の棟梁が招かれたに違いない。
↓橋を二つ渡る。その先に阿弥陀堂が建つ。


↓橋の両側に浄土庭園が広がる。


↓白水阿弥陀堂・国宝










〇阿弥陀堂の中に五体の仏像が安置されている。中央に阿弥陀如来、脇侍に観音菩薩・勢至菩薩、両端に持国天・多聞天(毘沙門天)。いずれも重文。制作者は不明とのこと。

0 件のコメント:

コメントを投稿