2018年5月10日木曜日

〇《イザベラバード紀行(10)》5-1(火)日光戦場ヶ原

戦場ヶ原は、標高約1,390から1,400メートルの平坦地に広がる400ヘクタール湿原。湿原はもともと湯川が男体山の噴火で堰き止められた堰止湖であったが、その上に土砂や火山の噴出物が積もり、さらにその上にヨシなどの水生植物の遺骸が腐らずに堆積して陸地化し湿原となった。「戦場ヶ原神戦譚」には、地名の由来となった伝説が記されている。すなわちこの湿原は、当時下野国(現在の栃木県)の二荒神二荒山(男体山)と上野国(ほぼ現在の群馬県)の赤城神赤城山)がそれぞれ大蛇(男体山)と大ムカデ(赤城山)に化けて戦った戦場であるというもの。なお争いの原因は中禅寺湖を巡る領地争いで、この伝説で勝ったのは二荒神(男体山)であったとされる。


 男体山


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