〇香月は、創作活動のほとんどを「<私の>地球」と語った三隅町の自宅で行っていた。1969年、「シベリア・シリーズ」で第1回日本芸術大賞を受賞する。没後、遺族によりシベリア・シリーズ57点のうち45点を山口県へ寄贈、残り8点が山口県に寄託され、1979年開館の山口県立美術館に展示されている。その泰男の功績をたたえる目的で、1993年10月26日に、生家に近い三隅町湯免に三隅町立香月美術館として開館。2005年に三隅町の合併により香月泰男美術館に改名の上、長門市に運営が移管された。最晩年まで香月の手元にあった作品や、香月のアトリエ(復元)などが展示されている。なお、香月泰男美術館ではシベリア・シリーズの一部について常設展示を県に希望しているが、専属の学芸員が館にいないことを理由とし山口県が難色を示しており、完成作の展示が出来ない。
また、画作の一方で油絵の作品の他、晩年は海外での風景作品や身の回りの針金、空き缶などを再利用して製作した子どものためのおもちゃが複数あり、これらも同様に展示されている。
□館内撮影禁止
↓「シベリアシリーズ」から
△肝腎のシベリアシリーズは一点も展示されていなかった。シベリアシリーズ作品は美術館に一点も残されていないらしい。作品を寄贈・寄託した山口県が香月泰男美術館に一点も貸し出してくれないそうで、これでは主客転倒、美術館も観客も不本意。
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