2019年6月13日木曜日

★奥の細道紀行 第16章 開山堂《あらたうと青葉若葉の日の光》

 養源院の斜め向かいにあるのが「開山堂」。ここを訪ねてみて確信した。芭蕉も確かにここに立ち寄った。そして
あらたうと青葉若葉の日の光
の句を詠んだ。それほどここの青葉に射し込む日の光は美しかった。
 開山堂(重要文化財)。勝道上人(しょうどうしょうにん)が祀られている。



 《奥の細道》《卯月朔日(うづきついたち)、御山に詣拝す。往昔(そのかみ)此御山を「二荒山(ふたらやま)」と書しを、空海大師開基の時、「日光」と改給ふ。千歳未来をさとり給ふにや、今此御光一天にかゝやきて、恩沢八荒(はっこう)にあふれ、四民安堵の栖(すみか)、穏なり。猶(なお)、(はばかり)多くて、筆をさし置きぬ。》     あらたうと青葉若葉の日の光
あらたうと=あゝ尊い
「補注」①日光山の開基は空海大師でなくて、勝道上人。芭蕉・曾良の記憶違い。
②「二荒山」は「にこうさん」と読める、転じて⇒「日光(にっこう)山」になったか。
《あらとうと‥》の句は、ここ開山堂の雰囲気環境が一番ピッタリ来る。東照宮に行っても該当地がない。
↓開山堂に隣接して「勝道上人の墓」がある。




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