2019年7月12日金曜日

★奥の細道紀行 第54章 ④石河の滝(乙字ヶ滝)

曾良随行日記』『(四月)廿九日 快晴。巳中尅(みのちゅうこく、午前10時頃)、発足。石河滝(を)見ニ行(此間、さゝ川ト云宿ヨリあさか郡)。須か川ヨリ辰巳ノ方(南東)壱里半計(ばかり)有。滝ヨリ十余丁下ヲ渡リ、上ヘ登ル。 歩ニテ行バ滝ノ上渡レバ余程近由。阿武隈川也。川ハゞ(幅)百二、三十間も有之。滝ハ筋かヘニ(筋変えにor筋交に)百五六十間も可有。高サ二丈、壱丈五六尺、所ニ より壱丈計ノ所も有之。』
阿武隈川唯一の滝「乙字ヶ滝(石河の滝)」に着いた。上流から見ている。
↓「乙字ヶ滝」碑
↓「石河の滝」碑
「乙字ヶ滝 那須高原に源を発する阿武隈川が滝をなし乙字の形をしている。水嵩が増した時は百メートルの滝幅いっぱいに落下する水しぶきは、松の緑に映えて雄大である。元禄二年(1689)松尾芭蕉が
五月雨の滝降りうつむ(埋む)(み)かさ(水嵩)(かな)
の句を残し、句碑は滝見不動の傍に建っている。昔は川を遡る鱒・鮎・鮭を城主に献上する御用簗場であり、また、阿武隈川舟運のため、滝の北壁を掘割りして舟を通した跡がある。‥‥
滝見不動堂
芭蕉句碑
五月雨の瀧降りうつむ水かさ哉


↓芭蕉と曾良の石像
乙字ヶ滝



↓舟運のための掘割の跡らしきものが右側の岸辺に見える。


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