《奥の細道》《其夜、③目盲(めくら)法師の琵琶をならして奥上(おくじょう)るりと云ものをかたる。平家にもあらず、舞にもあらず。ひなびたる調子うち上て、枕ちかうかしましけれど、さすがに辺土の遺風忘れざるものから、殊勝に覚らる。》
三味線ではなく琵琶をビンビンと打ち鳴らし、
江戸上方で洗練されつつあった浄瑠璃ではなく、地方で伝承されてきた耳慣れぬ節回しで歌い上げ、
語るのは地方に伝承されてきた奇異な物語だったろう。
語るのは地方に伝承されてきた奇異な物語だったろう。
しかも方言・訛りがひどくて、芭蕉には何を語っているのか皆目分らなかったのではないか。「枕ちかう・かしまし」は実感だったろう。
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