2019年10月30日水曜日

★奥の細道紀行 第140章 鳴子温泉「歌枕・小黒崎」

奥の細道》《南部道遙にみやりて、岩手の里に泊る。小黒崎・みづの小島を過て、なるごの湯より尿前の関にかゝりて、出羽の国に越んとす》
曾良随行日記』『十五日 小雨ス。右ノ道(★註1)遠ク、難所有之由故、道ヲ かヘテ、二リ、宮○壱リ半、かぢハ沢(★註2)。此辺ハ真坂より小蔵ト云かヽりテ、此宿へ出タル、各(格)別近シ。
○此間、小黒埼・水ノ小島有。名生貞ト云村ヲ黒崎ト、所ノ者云也。其ノ南ノ山ヲ黒崎山ト云。名生貞ノ前、川中ニ岩 嶋ニ松三本、其外小木生テ有。水ノ小嶋也。今ハ川原、向付タル也。古ヘハ川中也。宮・一ツ栗ノ間、古ヘハ入江シテ、玉造江成ト云。今、田畑成也』
★註1「右の道」とは、中新田・小野田・門沢(関所有り)より尾花沢に至る道
★註2「宮」は池月、「かじは沢」は現在鳴子町内鍛冶谷沢なり
〇歌枕(古今集巻20東歌)《をぐろ崎みづの小島の人ならば都のつと(苞)にいざと言わましを》
↓この山を「小黒ヶ崎」というらしい




↓ここは廃屋となったドライブインの前庭。芭蕉の銅像が立っていた。



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