裏山の《鶯》の鳴声がパッタリ止んだ。替わりに土手の草叢(くさむら)から虫の音が繁くなった、ギース・チョン・ギースと鳴く。あれは《キリギリス》。少年時代、あの虫の音の主を追って草叢に分け入り奏者を発見して摑まえたもの。さすがに今はそんな元気はない。耳を澄まして土手を行ったらキリギリスの死骸が足元に転がっていた、秋。
それにしても今夏は異常だった、長雨・日照不足。僕が三指に挙げる・夏を代表する花木(はなき)は《百日紅(サルスベリ)》《木槿(ムクゲ)》
《夾竹桃(キョウチクトウ)》、それらいずれも今夏は貧相な花を付けて終わった。中でも百日紅は花色の綺麗さ(特に桃・赤色)・花房の豊満さ・花持ちの長さ(文字通り百日間咲き続ける)で一際目立つ夏の華なんだが、不発のままに終わろうとしていた。百日紅と言えば能登島・須曽の百日紅並木、ここの花の見事さは天下一品。それで先日ここを訪れてみたら一本だけ見事に咲き誇っていた。
今夏は、草花(くさばな)も貧相だった。例年土手道で僕の目を奪うのは《露草》が群生して咲くそのコバルトブルー(ペイル)の美しさ。それが今夏は寂しく咲いている。
土手沿いの《イチジク》《柿》の実も未だ青く小さくて数も少ない。今年こそ(辺りをキョロキョロしながら)一個もいで試食してやろうかなぁと思っていたが、こりゃダメやな(駄目で良かったかも)f(-_-;)
《ザクロ》も小さい。
しかしこの頃目立つ草花もある、《鉄砲百合》が氾濫中。
動物達の食欲は旺盛。これは《鯉》の口f(^_^;)
魚を狙う白鷺。
この御仁、
僕の事務所に棲息する哺乳類でダイエット中だがこの食欲。自分では「ヒト科」だと思っているらしいが「カバ科」説もある。僕は性格的に見て「ゾウ科」ではないかと思う。先日の昼、僕を誘って言うには「今日こそ(開店一月程経った)《すき屋デビュー》を果たしましょうf(^_^;)」やと。付き合ってやった。食欲の秋ィf(^_-)。
TVのニュースに《高砂百合》の咲いてるとこが出てきた。《鉄砲百合》と素人目には見分けがつかない。能登全域に所嫌わず咲きまくっている白百合(花がラッパのように突き出ている)は或いは《高砂百合》かも。
返信削除