昨夜、陳瞬臣の「中国の歴史」全七巻をとうとう読了した。文庫本で字が細かく、振り仮名など虫眼鏡を当てないと読めないのでかなり目を悪くした。何せ一巻平均550p程あるので全部で3,800P程読んだことになる(今正確にP数を合算したら3,913Pあった)。何せ中味は、正史24史・資治通鑑などを下敷きにした皇帝を中心に権力に取り憑かれたモノどもの猜疑・嫉妬、権謀術数、殺戮に次ぐ殺戮の歴史のオンパレードだから途中でよっぽど厭気がさして投げ出したくなったが、最後まで辿り着いたのは作者が陳瞬臣だったからに違いない。彼は司馬遼太郎と大阪外大の同級生で、八ヶ国語に堪能だったという語学の天才。しかもその博学博識・高い見識にあの司馬遼太郎が脱帽していたという人だから、中國史の書きっぷりが違う。人間・歴史の奥底に対する深い洞察がある。お蔭で読むと当方の見識が養える。尤も若い頃の様にはもう読んでも殆ど身に着かないのが実情なんだけど。読む尻から忘れるから無駄な努力の感もある。だからといって何も努力しなければこの頭はどうなることか。やっぱり死ぬまで努力し続けなければ、それが老衰しても最後まで自分らしく生きて死ぬための必須条件だなぁ。
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