〇西表島は大きい島。沖縄諸島の中では本島に次いで大きい。三番目が石垣島で四番目が宮古島。西表島の特徴は、何といってもその80%がジャングルであること。人口は2,300人。東隣の石垣島の人口は48,000人。西表島・石垣島には山があり川がある。本土の人間はそれがどうしたと思うだろうが、先島諸島ではこのことは特筆に値する。というのは、宮古諸島の島々には山がなく川がない。そんなバカなと思うだろうが、珊瑚礁が隆起してできた島だからそうなるのだ。島民の水はどうしていると思うだろう。地下水を使う。今は地下に巨大なダム貯水湖が造られている。八重山諸島の地理的位置についても日本人は正確な知識を持つ必要がある。西端の与那国島は台湾・台北と極めて近い。隣といっても過言でない。石垣島からでも台湾に行く方が沖縄本島に行くよりもずっと近い。信じ難い部類に属する話だが、石垣島から鹿児島県本土に行くよりも、フィリピン・ルソン島に行く方が距離が近いのだ。日本は海洋に展開する領土の長さから言うと世界有数の超大国。
西表島「仲間川」のマングロープ林の探訪に河口を出発。
早速マングローブ林が両岸に見えてきた。
これから遡る上流を見る。
左側に川面からニョキニョキしてるのが、マングローブの子供。
中央が「サキシマスオウノキ」。板根が特徴だが、この先にとんでもないスオウノキが待っていた。
↓ホテルの庭園に生えていたアダンの木が自生。パイナップルの実に似た実を付ける。実はまずいと若い船頭が言っていた。
中流に船着き場がありそこからちょっと森に入ると、出たぁ!これが「サキシマスオウノキ」。樹齢400年と言われている。30年前に発見されてその時樹齢400年と言われたが、30年後の今も樹齢400年。板根と謂われる特徴的な根を張る。根が浅くしか張らないのでこのような根の構造になったと若い船頭が説明。根が浅いことの実例は後の写真参照。
この板根は硬いそうで、船の舵などに使われたそう。
傍にスオウノキの若木が居た。一丁前に板根を伸ばしている。
親玉「サキシマスオウノキ」を見るために特設された桟橋。今見ると船名は「すおう6号」。
戻り。マングローブの後ろに並んでいるのはその子供達。
この倒木が「サキシマスオウノキ」。根の張りの浅さが如実。
差し出した掌はボクのもの。この貝の大きさを認識して戴きたい。さてこの貝の名前は?信じないでしょうが、シジミ。マングローブの森のヘドロの中にいる。若い船頭が食味した感想をクドクド述べていたが最後に「僕の言いたいのは‥クサイということです」。臭くて食べれたもんじゃないらしい。
〇次は船で竹富島に渡り、伝統的赤瓦建造物の民家群を見る。
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