2013年3月2日土曜日

〇四国88札所霊場巡り、第64番・愛媛県西条市「前神寺(まえがみじ)」


前神寺の歴史・由来

前神寺は、山岳信仰の山として崇拝される富士、大山など日本七霊山の一つ、国定公園・石鎚山(標高1982mの麓にある。真言宗石派の総本山であり、修験道の根本道場でもある。弘法大師は若い空海のころ、この石鎚山に2度入山しており、虚空蔵求聞持法や37日におよぶ護摩修法、あるいは三七日(21日間)の断食修行をしたことが知られている。
縁起によると、修験道の祖・役行者小角が石鎚山で修行をしたのは天武天皇(在位673〜86)のころとされ、修行中に釈迦如来と阿弥陀如来が衆生の苦しみを救済するために石蔵王権現となって現れたのを感得した。その尊像を彫って安置し、祀ったのが開創とされている。その後、桓武天皇(在位781〜806)が病気平癒を祈願したところ、成就されたので七堂伽藍を建立して、勅願寺とされ「金色院・前神寺」の称号を下賜した。
以来、歴代天皇の帰依が厚く、仏像や経巻がしばしば奉納され、諸堂の修復や増築にも寄与されている。また、江戸時代には西条藩主・松平家の祈願所になるなど、寺運は隆盛を極めた。しかし、明治新政府の神仏分離令により寺領を没収され、廃寺を余儀なくされた。その間、石鎚神社が建立されたりしたが、明治22年に霊場として復興した。
信徒は、現在300,000人を超すといわれ、毎年7月1日からの「お山開き」には数万人にのぼる白衣姿の信者たちが集まり、法螺貝の音に「なんまんだ」を唱和している。
 明治以前に「前神寺」が立地していた場所には現在「石鎚神社」が鎮座している。大神社である。正月だというので社前の国道は大混雑していた。「前神寺」はそこから東へ数百メートル行った所にある。
 境内。鐘楼
 大師堂

 金毘羅権現堂
 本堂境内へ。
 護摩堂
 薬師堂
 左・薬師堂、右・護摩堂
 本堂。左右に回廊を控えさせている。

 本堂境内から石段を昇ると、
 石鎚権現堂がある。


 石鎚権現堂から見下ろした前神寺・本堂。豪壮。
前神寺は修験道の道場の趣きがふんぷんとしている。

2 件のコメント:

  1. 霊場巡りはそろそろ終盤?最終コーナーに差し掛かったくらいでしょうか!?写真で拝見するのも大変!ですから、実際に廻って撮影と参拝!?されたことは、さぞかし大変だったでしょうね~お疲れさまでした\(^-^)/せっかく解説されているのですが、お寺さんの名前さえ覚えられない「(^^; )し、歴史的にも全くオンチ!なので混乱まくりです(∩_∩)ゞ
    木の幹不思議発見!見てから、信号待ちでそばに木があるとつい、木の幹をじいっ~と見入ってしまうこの頃でした(~_~)ゞ

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  2. 霊場巡りは愛媛県をあと一寺だけ残して、いよいよ最終の讃岐・香川県に入ります。第四コーナーに掛かります。空海の生まれ故郷の善通寺ももう直ぐです。善通寺は七堂伽藍を備えた壮大な寺院ですよ。善通寺の向かいには金毘羅さんがあります。大師信仰の聖地・本場です。霊場巡りの記事は、周った本人が飽き飽きしてるんだから、それを読まされる人は大変な忍耐を強制されているんでしょうね。読者は半減しました(/_;)。それでも完結させずにおけません。pacificvenusさんは最後まで否応なく付き合って下さいね。「参拝」も勿論きっちりとしまくりましたよ。賽銭の用意もなかなか大変です。本堂と大師堂の二つの御堂には必ず賽銭を上げますからポケットの小銭は直ぐ無くなります。始めは100円玉を上げていたんですが、とても足りなくて10円玉になったり、スッカラカンの時は1円玉を入れたりで、本尊・大師様が怒るかなぁと思ったりして。仏や大師さんがそんな料簡の狭い筈がないと自ら慰めたりなんぞしながら廻りました。いやはや88箇所となると何かと大変です。

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