〇飛騨市唯一の重文建物が神岡町の小萱(こかや)という所にある。小萱という在所が何処に在るか、分らぬまま探索の旅を続けると、それが想像外の山奥の谷間。カーナビに寺院のマークは無いし、道案内にも重文の案内はない。諦めかけた時、白山神社が目に入った。在るとしたら・その近傍と直感して寄ってみると、一見して鄙に希な・姿の美しいお堂が目に入った。これだッと思い近づくと・石碑が建っていて、刻まれた文字は「重要文化財・薬師堂」。快哉!!
↓右側の青い屋根が・白山神社。
↓薬師堂・内部。立派な厨子がある。厨子の中に薬師如来像が安置されているに違いない。
↓白山神社
〇幕末まではこの周辺に寺院があったに違いない。それが、明治維新の廃仏毀釈の嵐の中で取り壊されたんだろう。しかし、この薬師堂はその姿の美しさ故に・村人たちは手を下せずに護持する決定をしたんだと、ボクは推測する。それにしても、飛騨の山奥の谷間の風景の中に忽然と置かれたこの薬師堂は、その姿の美しさに・そこはかとない風情が相俟って、数ある重文建築物の中でもとりわけ異彩を放って見える。
0 件のコメント:
コメントを投稿