〇《奥の細道》に芭蕉が記した日光社寺見物の記事はたった一行。「卯月朔日(うづきついたち)、御山(おやま)に詣拝す。」 そして詠んだ句は《あらたうと青葉若葉の日の光》 日程は日光到着日の午後二時過ぎから夕暮れまでの間(翌日の午前中に裏見の滝などを見物して昼過ぎには黒羽に向かって日光を後にする)。
この一行に東照宮・輪王院・二荒山神社の参詣が含蓄されているか。ボクはすべて含まれていると考える。理由は、芭蕉と曾良のことだから目の色変えて必死に飛び回ったことだろう。
↓「東照宮御旅所」
手前の石畳を、騎乗の神官に護られた輦が東照宮からやって来る。本宮神社の近く。↓東照宮入口
↓石鳥居・重要文化財
↓五重塔・重要文化財。この塔の帰属問題の決着がついてない。輪王寺か、東照宮か。
表門・重要文化財
神社の神門に仁王像が立っているのは普通おかしい。仁王門は寺院の施設。
神門の内側。神社らしく狛犬が居る。
右から下神庫、中神庫。
右・上神庫。左・神厩舎。中央・御水舎と輪蔵。
下神庫・重要文化財
中神庫・重要文化財
上神庫・重要文化財。側面。左端に修復工事中の陽明門が見える。
正面
神厩舎・重要文化財
神厩舎の欄間の一部が有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿。
御水舎・重要文化財
輪蔵・重要文化財
上神庫・左と下神庫
陽明門・国宝。修復工事中。
陽明門回廊・向かって右側。国宝
工事期間は平成25年から同31年まで。気が長くなる。
鐘楼・重要文化財
鼓楼・重要文化財
左・回転燈籠・重要文化財。右・釣燈籠・重要文化財。
陽明門回廊・国宝、向かって左側。
本地堂・重要文化財。これは輪王院の施設。手を打つと天井の龍の絵がゴロゴロと音を立てる。
〇陽明門を潜ると、唐門・国宝、回廊・国宝、拝殿・国宝の修復工事が完了していた。ここは六年間覆い屋の中だった。
唐門・国宝
唐門透かし塀・国宝
神楽殿・重要文化財。
祈祷殿・重要文化財。
透かし塀越しに見た拝殿・本殿・いずれも国宝
行列は奥ノ院拝観の列。
唐門・透かし塀、拝殿、いずれも国宝。奥の院への行列を撮った。戻って来るまでに多分一時間半はかかる。
国宝・唐門
神輿殿・重要文化財。
神輿
陽明門を護っていた狛犬と北面の武士
陽明門の装飾物
左・唐門拝殿、中央・祈祷殿。祈祷殿の右側に奥ノ院への入口がある。入口の欄間に「眠り猫」が彫られている。
〇今回の拝観で省いた重要施設。
①奥ノ院 ひどい渋滞だったから。
②仮殿 ひどく疲れたから。
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