冒頭の句は通り越した白河の地における「何云」の存在を聞いて生まれた。
《関守の宿を水鶏(くいな)に問はふもの》
「何云」を白河の関の関守に見立てている。関守の住処を水鶏(くいな)に尋ねればよかったものを‥‥と会わずにきたことを悔いまた詫びている。水鶏はその鳴き声が家の戸を叩いて訪ね歩いているように聞こえるらしい。この《何云宛真蹟書簡》、これだけの由緒に彩られ、芭蕉の句も詠み込まれているとなると、値のつけようがないなぁ。掛け軸にすれば茶席の大名物。無慮数千万円。
《関守の宿を水鶏(くいな)に問はふもの》
「何云」を白河の関の関守に見立てている。関守の住処を水鶏(くいな)に尋ねればよかったものを‥‥と会わずにきたことを悔いまた詫びている。水鶏はその鳴き声が家の戸を叩いて訪ね歩いているように聞こえるらしい。この《何云宛真蹟書簡》、これだけの由緒に彩られ、芭蕉の句も詠み込まれているとなると、値のつけようがないなぁ。掛け軸にすれば茶席の大名物。無慮数千万円。
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