2014年10月6日月曜日

〇「奥の細道紀行」(49) 須賀川「芹沢の滝」

〇芹沢の滝の探訪は難儀した。須賀川の郊外にあった。ごみ捨てに出てきた物知りの奥さんの懇切丁寧な説明を受けられなかったらとても到達できなかった。
↑「芹沢の滝跡 「おくのほそ道」の旅で松尾芭蕉と河合曾良の二人は、元禄二年四月二十二日(陽暦6月9日)須賀川に着き、相楽等窮宅に七泊した。歌仙を二巻まき、神社やお寺を参拝したが、四月二十七日には「芹沢の滝」を訪れた(曾良随行日記)。「芹沢の滝」は、丘陵地の小川が滝をなしている所で、芭蕉たちが訪れた日は、連日の雨で滝の水かさも多く壮観であったと想像される。「芹沢の滝」は、もともと現在の場所から、東南へ五十メートル程の場所にあったが県道改良工事のため、平成四年十一月に現在地に移設された。」


↓芹沢の滝




↓芭蕉句碑かと思ったが、仔細に検討すると違う。二句刻まれていて、右に「往古(いにしえ)の五月雨(さみだれ)の瀧これぞ此(これ)」とあり、どうやら十念寺に登場した多代女の作らしい。左の句は「五月雨を田に引(ひく)瀧の水(み)かさ哉」とあり、清民の作。
↓「移築 芹沢の滝 この滝は、元禄二年(1689)「奥の細道」の途上当地に滞在した芭蕉が、曾良や土地の俳人と共に訪れた所であり、江戸末期の地元の女流俳人市原多代は、芭蕉が
さみだれは瀧降りうづむみかさ哉
の句の発想を得た所だとも言っている。」



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