『爰(ここ)に画工(版木彫刻業)加右衛門と云うものあり(俳号・和風軒加之(かし))。聊か心ある者と聞きて、知る人になる。この者、年比(としごろ)さだかならぬ名どころを考え置き侍ればとて、一日(ひとひ)案内す。
宮城野の萩茂りあひて、秋の気色思ひやらるゝ。』
↑〇現代の宮城野。楽天イーグルスの本拠地球場その他の総合運動公園になっていた。因みに「宮城野」は歌枕。宮城野の萩を詠んだ古歌があるらしい。
『玉田・よこ野、つゝじが岡はあせび咲くころ也。』
〇玉田・横野は歌枕らしいが、見当もつかず(宮城野原に属すらしい)。次の榴ヶ岡に近いと思われる。
〇榴(つつじ)ヶ岡は宮城野原の西の岡。躑躅(つつじ)ヶ岡天満宮探訪↓
↓躑躅(つつじ)岡天満宮
↓芭蕉句碑
あかあかと日はつれなくも秋の風
もっともこの句は北陸路で詠んだものだが。
〇宮城野原(二)に続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿