10/17(土)週末、天気良さそうなので旅に出た。週末だけなので遠くへは行かない。岐阜県美濃市へ来た。七尾からは氷見自動車道と東海北陸自動車道で一本道。美濃市探訪は初めてでないが未だ「ウダツの上がる街並み」と旧郡上街道地蔵峠にあるという重文・六角堂(地蔵堂)の探訪が残っている。
「ウダツの上がる街並み」は想定を超えて伝統的建造物群が保存されていた。大通り二つに跨って保存されている。見応えがあり又歩き応えがあって、はっきり言って疲れた。酒造屋さんで「百春(ひゃくしゅん)」4合瓶1650円を買い、美濃紙屋さんでパステル画用に水色の紙を380円/枚×5枚=1900円買った。後で染めたのではなく水室の水を初めから水色にして漉いたものだそう。パステル画のバックに映えそう。
難物は六角堂。観光案内には鹿苑寺地蔵堂として出ているのでカーナビにそう入力すると鹿苑寺に誘導された。周辺を探索しまわったがその気配がない。寺の若い人に訊くと、鹿苑寺とは無関係で遠くにあるらしい。狐につままれてとにかく教わった通りに探索に出た。好い所まで行っているはずだが肝腎の登り口が分らない。この探索中に、明治の初めに造られた長良川水力発電所の赤煉瓦造り建造物に出くわした。これは重文のはず。瓢箪から駒の儲けもの。バス停で話している3人のおばあちゃんに尋ねると、地の者ではないのでねぇと言いながら六角堂は郡上八幡にあるんじゃなかったけと言い出す始末。そこへ運動中の地元のおばあちゃんが通りかかった。3人はあの人に訊けと言う。訊くとしっかり手応えのある答えを返してくれた。こうしてボクは地蔵峠への道を自信を持って登り始めた。が、脚と心臓には悪かった。何せ旧街道を峠まで登るのだ。楽なわけがない。今日も従姉の七重ちゃんの「ったく(――〆)、身の程知らずめがッ」という叱責が聞こえて来そう。だけどボクは、坂道・石段を見たら登る悪い癖に支配されているのではありません。登らないと文化財に巡り逢えないので仕方なく挑戦するのです。命懸けの巡礼みたいなものです。それで首尾はどうだったのかと云うと、峠に達しました。六角堂(地蔵堂)に巡り逢えました。この成果を挙げるについては、麓の登り口に地元の人たちが用意してくれていた杖代わりのスキー用ストック数十本が壺に差し込んであったのが寄与して大きかった。それを見てこの登り道が峠道であることを確信したし、それを使って脚と心臓が救われた。
峠を下ったら夕闇がほんのりと降りていたので、今夜は近くの道の駅「美濃にわか茶屋」に泊まることにした。
0 件のコメント:
コメントを投稿