〇南紀串本の海岸に《橋杭岩》という奇妙な岩がそそり立って並んでいる。この《橋杭岩》のできた原理は次の通り。
①1500万年前、砂・泥の厚い地層が海底に堆積した。この頃、大島から潮岬付近の海底は火成岩の隆起帯になっていた。
②1400万年前、大峰山脈・那智・熊野に至る地域で火成活動が起こり、その活動によって地層の割れ目に沿ってマグマが上昇して冷えて固まり、橋杭岩の元になる直立した厚い板状の岩脈(石英斑岩という火成岩)ができた。
③隆起してすっかり陸地となった紀南の海岸は荒々しい黒潮の波にさらされて浸食されたが、橋杭岩の岩脈は周りの泥岩よりはるかに硬いために浸食されても残り、あたかも大島に向かって橋脚を並べたようにそそり立った姿でいる。
↓背後の山並みは大島。
↓仏の名前の付けられた大岩が並ぶ。
↓大仏岩
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