曾良随行日記『‥氷見へ欲レ行、不レ往。高岡へ出ル。二リ也。ナゴ・二上山・イハセノ等ヲ見ル。高岡ニ申ノ上刻着テ宿‥』この「いわせの」は万葉歌人大伴家持作歌『いわせのに秋萩しのぎ馬並(な)めて初鳥狩(はつとがり)だにせずに別れむ』で有名な歌枕。芭蕉はわざわざこの歌枕を訪ねた。さて芭蕉の歩いた伏木から高岡のコース途中にあるのが「高岡いわせの郵便局」。地形・土地柄は古代にはいかにも鷹狩に向いた平原だったろう。ボクはこの地を曾良随行日記に出てくる「イワセノ」だと断定。ところで高岡いわせの郵便局の消印の中に家持の歌入りのものがあることをネット検索で知った(どなたのブログだったか表示しようとしてもそのブログに行き当らない)。ボクはこの消印をした葉書を是非手に入れたくてこの日赴いたという訳。
この消印を見る度に家持と、その歌枕「いわせの」を探訪した芭蕉を髣髴とする。因みに地元の人に「石瀬」の読みを聞いたら「いしぜ」。
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