2016年8月16日火曜日

〇8/16(火)千葉県印西市「泉福寺薬師堂・重文」「栄福寺薬師堂・重文」「宝珠院観音堂・重文」、印旛沼、茨城県龍ヶ崎市「来迎院多宝塔・重文」、下妻市「大宝八幡宮本殿・重文」。

〇今日ほど効率よく行程が組み上がった日はない。寸分の隙も歪みもなく・朝六時半の佐原出発から晩九時の七尾到着までの時間が過ぎて行った。これまで生きてきた中で一番うまくいったです。初め利根川を渡って北上するつもりが気が変わり・川に沿って西進して前橋辺りまで行こうと思って千葉県印西(いんざい)市まで来た。ここのコンビニに入りアイスを買って齧っていたら、昨日印西市に三カ所もある重文建造物の探訪を諦めて房総半島に回ったことを思い出した。神仏の御導きとばかり三箇所とも回ることに。ところが無住の小さな御堂ばかりなのでどれ一つとして辿り着くのが至難。地元の人達の親切がなければ無念の涙を呑むところ。郷土の宝を訪ねてきた奇特な人に対して地元の人は本当に親切。三つの御堂の探訪を終えたところで、印西という地名からして印旛沼は東にある筈、折角だから訪ねてみようということに。印旛沼はボクの小さい頃は、利根川の蛇行跡が長大な三日月湖として残ったままの姿をしていてその一帯の郡名は印旛郡。それがどんどん干拓されて今では小さな平凡な沼として残っている。腐っても鯛、凡庸になっても印旛沼は印旛沼。ボクはこの目で印旛沼の末裔を見た。この後の進展が凄い。ボクは東北自動車道の渋滞を避けて家にスタコラ帰る策を練っていたんだが、出した結論は、下道をひたすら西北に進路をとり、佐野ICで東北自動車道に入り北進する。北進が渋滞を避ける妙策で6kmばかり北進して入舟JCTから北関東自動車道に入ってひたすら西進する。高崎JCTから関越自動車道に乗り換えて北進し、長岡JCTで北陸自動車道に入りひたすら西進して戻って来る。以上渋滞一切なし。この妙策に行きがけの駄賃が付いたのだ。昨日までの文化財探訪の旅でコース外となって諦めた龍ヶ崎市と下妻市の重文が丁度下道コースに乗って来た。ボクは今日一日は渋滞を見事にかわして家に戻ることに全力を挙げるつもりだったのに何と行きがけの駄賃に・心残りだった重文五件をすべてマンマと探訪し終えたのだった。茨城県下妻市「大宝八幡宮」発が午後二時、糸魚川通過が午後七時、七尾到着が午後九時だった。勿論渋滞に巻き込まれることは一切無し。文化財探訪とセレナ君の運転以外に時間をビタ一分も使わなかったような気がする。食事を摂るのも忘れていた。
〇七尾に着いた時のセレナ君の総走行距離数が30万843km。昨日房総半島茂原市「笠森観音」駐車場で30万31kmだった。笠森観音が丁度折り返し地点だから今回の旅行の片道距離は約810km。往復で1620km。健気ぇ。ボクの心臓の調子よりもセレナ君のエンジン音の方が快調。特に走り込めば込むほどエンジン音は静かに力強さを増していき頼もしい限りだった。30万kmを越えたら別れようと思っていたが、別れるってことはセレナ君を解体処分場送りにするってことだろう。出来かねる。

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