〇北陸自動車道「名立谷浜SA」発07:50。長岡JCTから関越自動車道に入り沼田ICを出る。沼田城跡を見る予定だったが走行に時間を取られ過ぎたのであっさり断念。尾瀬・日光を目指す道をひた走る。沼田では「吹割の滝」も見学する予定だったが何処にあるのか見当もつかないまま走り出した。片品川(利根川の支流)に沿って上流に向かう。老神温泉を過ぎたあたりで吹き割りの滝の案内が出てくる。ようやくボクは思い出した。吹き割りの滝は片品川の上流にあったことを。「吹割の滝」を見学した。不思議な滝。絶壁の般若の面も不思議。
〇尾瀬に行く道と分かれ、金精(こんせい)峠の茶屋を過ぎて日光の戦場ヶ原・中禅寺湖の平原に下る。男体山が見下ろしている。「中禅寺」を訪れて「立木観音・重文」を拝観。立木に彫られているという。いろは坂より上の日光を訪れるのはこれで三度目か。前回は二荒山(ふたらさん)神社の中宮祀(ちゅうぐうし・男体山の登山口)を参拝したが、立木観音の参拝を宿題として残していた。
〇いろは坂の下の日光を訪れるのは今回で五回目か(団体旅行も加えると七回か)。このエリアは、東照宮・輪王寺(りんのうじ)・二荒山神社の三大社寺で構成されるがそれらの文化財の質と量たるや凄まじいばかり。日光の広大な山域を覆い尽くす世界遺産は、世界遺産の中でもちょっと並外れて比類がない。その国宝・重文類をすべて鑑賞したとボクは自負していた。が、立入禁止区域がありその中に重文建築物が三棟ほどあることを知った。ボクの関心が動かないことか。研究するとそこにあるのは天海僧正を祀る御堂と墓。そこで今回挑戦してみることに。立入禁止・非公開なんだから無理に決まっているが、net情報では特別の拝観料を納めて参拝できた人もいるという。挑戦の結果は‥‥やっぱりダメ。やることはやったんだから仕方がないと思う。
〇もう一つ、日光では宿題が残されていた。芭蕉が《奥の細道》で探訪した「裏見の滝」。前回山奥の駐車場まで辿り着きそこから滝まで歩く段取りのところでもの凄い豪雨に祟られて断念した。いつか必ず芭蕉が行った「裏見の滝」まで辿り着こうと心に期していた。それを今日実行した。そしてボクの《奥の細道紀行》の穴をまた一つ埋めることができた。滝の裏側から見ることができた特殊な構造の滝は、明治時代に水の落ち際の岩が崩落して今はただの滝になり裏側に回り込んで裏から滝を見ることなどできない。しかしよく観察すると、落ち際の何処にあった岩が落下したのか、裏側のどのあたりに芭蕉は籠ったものか、籠った地点までどのコースを踏んで登って行ったものかが分ったから面白い。
〇今夜の野宿地は、栃木市に吸収合併された旧西方町の道の駅「西方」。鹿沼市経由で来た。明日は先ず栃木市を訪ねることになる。蔵の街だそう。
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