〇朝8時半、道の駅出発。国道41号線を南下し下呂温泉を過ぎて中津川に至る。ここから瑞浪市「大湫(おおくて)宿」まで北上。今日のメインエベントは、この宿場から次の大井宿までの間に横たわる旧中山道の有名な難所「十三峠」を越えること。実は前回「大湫(おおくて)宿」から大井宿に行くコースの選択を誤って大井宿に出ることができなかった。夕暮れが迫る中の浅慮な判断だった。右すれば「十三峠」の標識があったのに左してしまった。「十三峠」についての知識も乏しかった。いつか「十三峠」越えを果そうと心に期していた。昨夕「道の駅飛騨街道なぎさ」に陣を布いた時点で心の中で明朝「十三峠」越えに挑もうという腹が固まっていた。順調に「十三峠」の石碑標識まで辿り着いた。
しかし雰囲気が悪い。道が狭すぎてハリアー一台を走らせるのが精一杯。とても峠を越えて大井宿まで行ける雰囲気でない。意を決して2~300mも走ったら忽ち旧中山道が消えてしまった。要するに「十三峠」は既に歴史的存在と化していた。後でカーナビで探索してみても十三峠道は途中で消滅していて大井宿に繋がっていない。これで「十三峠」越えの夢は消えたが、現実がはっきりして心はすっきりした。こうなると前回の選択も悪くはなかったのだ。
〇折角また「大湫(おおくて)宿」に来たのだから、神明神社の大杉と再会した。
〇ついでなので「細久手宿」まで戻り、前回探訪した旧中山道「秋葉坂三尊石窟」のその先までハリアーで行ってみることにした。
この旧中山道を車で訪れる人は殆ど居ない。
「鴨の巣一里塚」に着いた。一里塚は一里毎に街道の両側に丸く土が盛られる。大概盛土の上に木が植えられている。
車での探訪はここまで。この先は旧中山道自然遊歩道。
〇この後「御嵩(みたけ)宿」を目指した。御嵩宿を通る旧中山道は立派な現代の道として活用されている。その旧中山道に面して「蟹薬師・願興寺」があるのだがその寺の前に期せずして出てしまった。この寺の立派な宝蔵庫に重文仏像24体が保存されている。それを拝観するためにボクはこの寺を既に訪問していた。24体の重文仏像を護持する寺など滅多にあるものではない。この寺は本堂も重文なのだが老朽化して大修繕を要する。もう大修繕に入っているかと思って門を潜ると前回と同じ姿で建っていた。
費用は1億円ほど掛かるらしい。補助金が出るにしても、自己資金の調達が大変だろう。この寺は女性の住職が孤軍奮闘している。
〇東海環状道から東海北陸道に入り能越自動車道に入って七尾に戻った。午後4時半。
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