今日の一番目は、勝山市の「平泉寺白山神社」。ボクはここを何度訪れたろう。5回は来ている。広い境内全域に敷き詰められたビロードのような緑の苔が美しく、それを見るのが好きで度々訪れる。今日も綺麗に手入れされていた。氏子がいる訳でないので宮司が独りで冬の間に落ちる杉の枝や葉を毎年春に掃除するらしい。ここの境内の面積は生半可な広さではない。
今日は境内の苔の緑の絨毯の情景をたっぷりカメラに収めた後、南谷の発掘調査現場に脚を延ばした。戦国時代の末期まで南谷には3600の僧坊があったという。北谷には2600坊を数えたという。主に僧兵が住んでいた。両谷で僧兵がざっと6000名居たことになる。平泉寺の所領は9万石あったという。それが一向一揆の焼打ちに遭って一夜で全山が壊滅した。加賀の一向門徒の軍事的知恵と力を借りて実行した。その坊や院の発掘成果を見分した。5年ほど前に見分したときと余り進展がないように思われた。
今日は境内の苔の緑の絨毯の情景をたっぷりカメラに収めた後、南谷の発掘調査現場に脚を延ばした。戦国時代の末期まで南谷には3600の僧坊があったという。北谷には2600坊を数えたという。主に僧兵が住んでいた。両谷で僧兵がざっと6000名居たことになる。平泉寺の所領は9万石あったという。それが一向一揆の焼打ちに遭って一夜で全山が壊滅した。加賀の一向門徒の軍事的知恵と力を借りて実行した。その坊や院の発掘成果を見分した。5年ほど前に見分したときと余り進展がないように思われた。
その後大野市の山中深くに入り、ロックフィル式ダム第三弾の「九頭竜ダム」を訪れた。これまでの見分はダムの下流側から堰堤を見上げるばかりだったが、今日は管理事務所のあるダム公園の入口を見つけて堰堤の上から目線で九頭竜ダムとダム湖を見分した。
同じくロックフィル式と称してもその構造構成は三者三様であることを学んだ。
同じくロックフィル式と称してもその構造構成は三者三様であることを学んだ。
白鳥町に下りて少し北上し「白山神社長滝寺」を参拝。これで3度目か4度目の訪問。ここの建造物は寺社共に見応えがあるが、長滝寺(ちょうりゅうじ)が護持してきた仏像群が素晴らしい。
↓拝殿
本殿。三つ並んで白山山頂の三峰にいます神々の憑代となっている。左から大汝峯、中央に御前峯、右端に(写ってないが)別山に対応する神殿。
↓長滝寺講堂
↓宝物殿
重要文化財の仏像は、釈迦三尊像・四天王像・韋駄天像・財善童子像と9体ある。上等の仏像達。今は宝物殿も大きく立派な建造物になっている。
↓拝殿
本殿。三つ並んで白山山頂の三峰にいます神々の憑代となっている。左から大汝峯、中央に御前峯、右端に(写ってないが)別山に対応する神殿。
↓長滝寺講堂
↓宝物殿
重要文化財の仏像は、釈迦三尊像・四天王像・韋駄天像・財善童子像と9体ある。上等の仏像達。今は宝物殿も大きく立派な建造物になっている。
ここから石徹白(いとしろ)村に在る大杉に向かった。道中「阿弥陀の滝」があるが足が疲れていたので再訪を取り止め。現地で泰澄上人「大師堂」に重文虚空菩薩像があることを知って予定外に探訪。古く長い石段を昇ることになった。登り切った境内に人の気配はなく本堂の裏手に小振りだが立派で頑丈な宝蔵殿がありその中に虚空蔵菩薩像は安置されていると察知された。その御姿を想像し得ただけで何か満足感がして納得して下山した。
いよいよメインエベントの一つ、石徹白の大杉再訪の運びとなった。大杉に会いに行くには大杉林道を北上し白山飛騨側登頂口まで行きそこで車を捨てて山中深くに入る。急勾配の石段を420段ほど登るらしい。ボクは一度この大杉と対面しているんだが会う段取の子細は忘れてしまっている。大杉林道は「白山中居神社」から出ている。それでこの神社の参拝は欠かせない。杉の大木が群生する中に石段道が付いていてそれを下る。
するとかなりの川幅の宮川が流れていて橋が架かっている。それを渡って対岸の古い石段を登るとそこが本殿のある境内という構成。趣があり不思議な感じがする神社。
するとかなりの川幅の宮川が流れていて橋が架かっている。それを渡って対岸の古い石段を登るとそこが本殿のある境内という構成。趣があり不思議な感じがする神社。
さて神社を出てその横から大杉林道に入り今日の最後のお勤めだと覚悟を固めた途端、何と行く手を次の標識と柵が遮った。「この先土砂崩れの為通行止め」。
前回訪れた時よりも足の老化が進んでいることを自覚していたボクは素直にこの禁止に従いスタコラと引き返した。
前回訪れた時よりも足の老化が進んでいることを自覚していたボクは素直にこの禁止に従いスタコラと引き返した。
戻りのコース、山を急勾配のカープの連続で下りる地点で《狐》に出遭った。後ろ足が一本折れてブラブラしている。道路の中央に居たんだがボクの車を見ると一旦は逃げた。ボクは様子を見るため停まっていた。すると《狐》はボクの車の方に戻って来たのだ。
そして運転席の窓を開けたボクと目が合った。逃げない。その眼は何かを訴えかけているように見えた。きっと助けを求めていたんだ。野生の狐が果たしてそんな行動をとるだろうか。ボクは狐を残してその場を去って来てしまったが、狐のあの目がボクの脳裏――こめかみの辺りから離れない。
あの狐は深い山の中で死を迎えるしかない。ボクの心の中に悔いのようなものが澱となって溜まっている。ボクはドアを開けてあの狐に手を差し伸べてみるべきだったろうか。午後7時帰宅。
そして運転席の窓を開けたボクと目が合った。逃げない。その眼は何かを訴えかけているように見えた。きっと助けを求めていたんだ。野生の狐が果たしてそんな行動をとるだろうか。ボクは狐を残してその場を去って来てしまったが、狐のあの目がボクの脳裏――こめかみの辺りから離れない。
あの狐は深い山の中で死を迎えるしかない。ボクの心の中に悔いのようなものが澱となって溜まっている。ボクはドアを開けてあの狐に手を差し伸べてみるべきだったろうか。午後7時帰宅。
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