〇芭蕉と曾良は、午前中に旗宿の宿の主が白河の関跡だと教えてくれた関の明神・二所の関を訪れた。が、古関の跡は原野となり草木に埋もれてそれと分らない。それで白河への道は、標高619mもある関山(せきさん)山頂の満願寺を訪れてから白河の町に下ることにした。関山にこそ白河の関があったという説も称えられていたから。芭蕉は白河の関を探訪することを旅の眼目としていたので、探訪し損なって後悔することを懼れた。そこで念には念を入れて関山満願寺探訪ルートも旅程に加えたわけ。
●写真は、白河観光物産協会ホームぺージより引用
↓関山 標高619m
↓関山山頂「満願寺本堂」
今は堂宇は本堂しかない。山門も、別当寺も、大師堂も、行基堂も何もない。〇関山には「白河の関」はなかったろう。芭蕉もそう感じ得心したことだろう。
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