2020年2月21日金曜日

★奥の細道紀行 第296章 長浜市「春照(すいじょう)宿」(芭蕉一宿の地)

〇敦賀から木之本宿を通り、春照(すいじょう)宿に来た。わざわざ何故こんな今は忘れ去られた北国脇街道の旧宿場に来たかと云うと、芭蕉の奥の細道のルートの探索のため。芭蕉は加賀の山中温泉で曾良と別れた後、山中から越前松岡までは金沢の門人・北枝、福井から敦賀までは福井の門人・等栽との二人旅となった。そのため、曾良随行日記は曾良の先行単独行のメモとなり、山中以降の芭蕉の詳細正確な足取りは不明となった。特に敦賀から大垣の間は分らない。奥の細道の研究者の推測では、敦賀の次に木之本で一泊し、さらに春照宿で一泊して大垣に辿り着いたとされている。それでボクも木之本宿を訪ねて、次に春照宿を探訪したというわけ。木之本・大垣間は、この逆コースで暗闇の中を半日で駆け抜けた軍隊がある。賤ヶ岳へ急行した秀吉軍である。春照宿に一泊しなくとも大垣まで直行することは可能だろうが、老人の足には少々無理があると考えるのが相当だろう。春照宿はすっかり寂れているうえ現代の国道筋から大きく外れて取り残されているので発見が難しい。
北国脇往還略図 木之本宿(北国街道から分かれて)→小谷宿→春照宿→藤川宿→玉宿→関ケ原宿(ここから中山道に入る)
 ↓「北国脇往還春照宿今昔」




 ↓「左・ながはまゑ」
 ↓「右・北国・きのもと・ゑちせん(越前)へ」
 ↓伊吹山が近い
〇春照で博物展示館に入った。奥の細道関連のものはなかった

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