遂に西行終焉の地と言われる「弘川寺」の門前に到着。山門はない。案内標示に従い先ずは西行終焉の地を探訪する。本堂の脇の古い石段を登って行く。
「西行庵」がある。
さらに裏山の石段を登って行く。
山上に広く開けた平坦地が展開する。
その一隅に墳墓がある。
小さな古墳の前に墓碑がある。
墓碑銘は「西行上人之墓」と読める。
墳墓の真後ろに回る。
墳墓を横から見る。
西行の墳墓の対偶にもう一つの墳墓がある。
墳墓の上の墓碑
墓碑銘は「似雲法師之墓」と読める。似雲法師は奇特な人。江戸中期の広島の歌僧、西行を慕いその終焉の地を求めて全国を歩き遂にこの地に西行の古墳を発見した。そして西行墳の周辺に千本桜を植え、その中に「花の庵」を建てて住み、西行堂を建立し、生涯を西行追慕に捧げ尽くしたという。西行自身は晩年かねて尊敬していた弘川寺の住職の許に身を寄せ、残りの二年間の余生をここで過ごしてここで眠った。「願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月の頃」 西行が亡くなったのは旧暦二月(如月)だったという説がある。西行はこの歌の通りの死に方をしたのだろうか。
西行桜の山
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