6/26(日)仏縁「ネルケ無方」師、兵庫県「安泰寺」
週末金曜日、事務所の山崎さんから旅費をせしめたが、梅雨前線が北陸地方に停滞し大雨を降らせていたので出掛ける気にならず家に居た。日曜日早朝目が覚めたのでTVを点けたら、画面一杯に外国僧の座位姿が映し出された。背筋がピンと伸び、脚は結跏趺坐。絵になっている。面相も好い。余程修行の出来た禅僧らしい。名は「ネルケ無方」師。ドイツ人。若くして来日し修行を積んできたそう。修行の意義を見失って何度も山を下りたり、ホームレス僧になったりして、今は事故死した先師の後を継いで「安泰寺」住職。言うことも違う。世襲の大概の惰性僧・堕落僧とは格が違う。菩薩行に入っている。週末旅行に出ていたら、この僧の存在を知ることなく吾輩は死ぬことになった。これも仏縁。しかし縁は、本当のところとっくに与えられていた。購読している新潮社季刊誌「考える人」の今春季号の表紙写真が実はこの「ネルケ無方」師だった。同誌冒頭取材記事もこの僧についてのもの。このような人間もいてこのようにしてある、そう感慨をもって言うしかない。それにしても週末旅行に出なくて好かった。今週末から高速料金上限1000円制度が撤廃されていることをうっかりしていた。頭に来て帰って来るのがオチだった。
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