2012年1月8日日曜日

〇高知県大豊町「国宝・薬師堂」

国宝・薬師堂は吉野川上流の支流が深く谷を刻む奥山の上にある。それは深い山奥。こんな深い山奥に本当に国宝建造物が存在するのだろうかと不安になる頃に忽然とそれは出現する。国宝・薬師堂は「豊楽寺(ぶらくじ)」に属することになっているが、人は単に「薬師堂」と呼ぶ。こんな奥山にどうしてこのような御堂が建てられ護持されてきたのか、不思議極まる。修験道の気合がこの山奥に漲っていたときに建てられたに違いない。
↓薬師堂はここからさらに登った所に建つ。
↓薬師堂の建つ高さから見た山里。
↓こんな山中にも人が住む。
↓本来は薬師堂へはこの鳥居を潜り石段を登って御堂の正面に出る。

しかし今は鳥居の前に出る道は廃道然としている。人は御堂の側面に出るこの道を辿る。
↓国宝・薬師堂の側面。

薬師堂・正面


上方から薬師堂を見る。
手水石。吉野川の谷底からここ薬師堂まで引き揚げられて来たという。人々が薬師堂の護持にかける情熱の程が窺われる。
薬師堂の周囲には幾つもの神社が御堂を取り巻くようにして存在する。神仏習合時代を彷彿とさせる。

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