小雨の中、午前の興福寺に立った。興福寺と言えば現在のところ先ずここに立つしかない。国宝・五重塔と国宝・東金堂。振り返ると中金堂の再建工事中。永年の悲願が達成されようとしている。
平成30年落慶予定だから気が長い。
8年間を要する大事業。
↓中金堂の正面の南大門の基盤調査と基盤整備工事も開始されている。
中金堂前の基壇越しに五重塔と東金堂を望む。
↓中金堂前基壇越しに重文・南円堂を望む。五重塔の反対側。
↓南円堂。西国33所観音霊場札所。
↓南円堂の本尊・不空ケン索観音坐像。堂々たる国宝。左下方の手にケン索を持している。この索で悩める衆生を絡めて引き寄せて救う。大変お節介な観音菩薩。
優しい横顔
↓北円堂・国宝。亡失した西金堂を挟んで南円堂と対の位置に建つ。北円堂はその昔正方形の回廊で囲まれていた、その回廊の復元のための調査が行われている。
北円堂の中には、四天王像四体を含め七体もの国宝仏像が安置されている。
北円堂から南円堂の裏を通って坂を下ると三重塔に至る。
↓国宝・三重塔
↓東金堂に戻って来た。ここの仏像群を拝観するため。
↓これが東金堂の仏像の目録。四天王4体、十二神将12体を合わせると18体の国宝仏像が安置されている。本尊の薬師三尊像は重文。脇侍の日光・月光菩薩像は飛鳥・山田寺伝来の白鳳仏。中尊の薬師如来像は室町時代の制作だがそれは三尊のうち薬師如来像(飛鳥山田寺白鳳仏)だけが仏頭のみを残して焼失したため。その仏頭が薬師如来像の基壇を工事中にその中から現れて世人を感動させた。仏頭は今は興福寺国宝館に展示されている。
↓国宝館。昔の食堂(じきどう)跡に建つ。この中に巨大な千手観音立像・国宝、阿修羅像・国宝などの仏像群が展示されている。圧倒的。
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