2011年4月20日水曜日

4/9(土)、南山城「蟹満寺(かにまんじ)」、国宝・釈迦如来坐像と対面

観音寺から蟹満寺へ。さほど遠くない。蟹満寺はご覧の通り新築本堂と小さな観音堂だけで鐘楼もない。宇治拾遺物語に蟹の恩返し説話が取り上げられている古刹にしては寂しい。 創建は飛鳥・白鳳時代末期680年頃というから本物の古刹。往時は堂塔伽藍を備えた大寺だった。
新築されてピッカピカの本堂。この中に国宝・釈迦如来座像がおわします。
国宝・釈迦如来坐像。金銅仏(以下、解説写真集「蟹満寺」より引用) 。平成17年の調査で、寺創建の白鳳時代末期からここに坐しておられたということが判明。
↓白毫(びゃくごう)が額にない。造仏当初からなかったらしい。仏師ができるだけ人間味のある仏像にしようとしたからという仮説が有力。

指の間に「水掻き」がはっきりついている。衆生をできるだけ多く掬いとって救済するため。

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