『(塩竈神社の)神前に古き宝灯有り。かねの戸びらの面に、「文治三年和泉三郎寄進」と有り。五百年来の俤(おもかげ)、今目の前にうかびて、そゞろに珍し。渠(かれ)は勇義忠孝の士也。佳命(名)今に至りてしたはずという事なし。誠に「人能(よ)く道を勤め、義を守るべし。名もまた是にしたがふ」と云へり。』
〇寄進者「和泉三郎」は、藤原秀衡の第三子。名は忠衡。文治五年(1189)義経を守って兄泰衡に滅ぼされた。享年23歳。
↓「文治の燈籠」
↓塩竈神社博物館に入ったら、芭蕉が文治の燈籠に面会している場面の掛け軸があった。
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