国宝・八角三重塔を拝観した後、8kmほど行った丘陵の上にある「無言館」に行った。十年近く前に、女房と訪れたことがある。この美術館設立の趣旨には共鳴するし「無言館」という名前も好い。だが、最初の訪問では、作品に感心しなかった。保存状態の劣悪さについては、美術館に収蔵されるまでの経緯事情を理解するとして、いかんせん作品の水準がいずれも低過ぎた。東京美術学校出の画学生の描いた絵と思えないほど稚拙だった。それが率直な感想だった。その感想が誤ったあるいは偏ったものであったかどうか、歳月を措いた今、改めて確かめてみようというのが再訪の趣旨だった。↓ 館長・窪島誠一郎氏の姿勢・考え方が好く反映されている案内板。
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