2009年8月26日水曜日

瓢箪は漏るf(-_-;)

散歩道の畑に瓢箪の棚があり、瓢箪が鈴生りにぶら下がっている。ユーモラスな姿!(^^)!

坐っている姿もユーモラス。

ここで去年夏、事務長の山崎さんと奥琵琶湖・関ヶ原古戦場・南宮大社そして養老の滝を旅して、養老の滝の瓢箪専門土産店で瓢箪を買ったことを思い出した。

養老の滝は親孝行伝説で有名。孝行息子が滝に行くと水が馥郁とした酒に変わっていた、それを瓢箪に入れて家に持ち帰り老父に飲ませたという。店で形の好い瓢箪を選んで買った。
飾り紐は要らないと申し出たら、主(あるじ)がそれでは瓢箪に締まりが出なくて可哀想だと承知しなかった。裏の畑で自作してるそうで、育てた瓢箪の表面にニスを塗るのは自然の素材を台無しにするので素地のままにしてあるそう。主の申し様が一々気に入ったので、その瓢箪をアトリエの一角に坐らせて記念に大事にしておいた。或る日銘酒が手に入ったので、その瓢箪に盛って養老の滝の酒を気取ってみた。翌朝見ると、何と酒が瓢箪から漏れ出ていた。瓢箪は、防水塗装をしてやらないと洩るのだ。主は瓢箪の自然の素地が時の経過と共に醸し出す渋い色艶風合を愛でて欲しいらしいが、僕の頭には瓢箪は酒を盛る器というイメージが今も付きまとっている。それにしても農家の父ちゃんの作った瓢箪と専門家の育てた瓢箪は月とスッポンだねぇ。専門家のは、腰の縊れ具合が見事で、縊れの上下の丸味とそのバランスが絶妙で、しかも立ち姿の微妙な腰の捻り(アンバランス)がセクシーで堪ら~ん(^_-)-☆因みに値段の方は・・・3,000円だったかなぁ?



5 件のコメント:

  1. 大好きなお酒の話に釣られて…。

     瓢箪の入れ物を作るとき、乾燥したままの瓢箪の中の種などを掻き出して作ったもの(A)と乾燥した瓢箪を水につけて中身を腐らせて掻き出したもの(B)では瓢箪の性質が違うと思われます。
    もしかしたら、水を入れてぽたぽた洩れてくるとすれば装飾用にする為に表面まで腐らせて作ったものかも知れません。
    私は乾燥したままで中の種などを掻き出して作った瓢箪に水や酒を入れた事がありますが、表面がしっとり濡れる程度でした。
    ですから、瓢箪(A)は水やお酒を入れると洩れるというより滲み出て表面が濡れる程度で、瓢箪(B)は表面がスカスカになっているのかも知れません。
    昔、旅に出るときは、水を入れた瓢箪を持っていき、表面がしっとり濡れる前に蒸発して瓢箪の気化熱が奪われて冷たい水が飲めたということらしいですが、ほとんどが竹筒でしょう。
    旅に出たときに瓢箪にお酒を入れて途中で飲む風習はほとんど無かったように思いますが、庶民が旅先で酒が飲みたいときは作り酒屋へ行って立ち飲みする程度でしょうか。
    もしかしたら、中途半端に身分の高い方は漆塗りの瓢箪かも知れませんが、それ以上の方は陣屋で一献旨酒とおもいます。
    ちなみに、乾燥させたそのままの瓢箪に入れたお酒は美味しくありません、というよりまずいです。(笑)

    居酒屋も酒の燗も1800年頃に初めて出てきたと聞きますから、暴れん坊将軍の時代(1684-1751)にはなかったということらしいです。
    でも、時代劇だから許しましょう。

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  2. う~ん、Datumさんは「瓢箪に酒」のことまで蘊蓄を深めてるんだなぁ(゜o゜)/銘酒や酒の歴史の話をしようもんなら…僕のブログよりもコメントの方が読み物になりそうやなぁf(-_-;)。この分じゃぁ「瓢箪から駒」の「駒」のことまで研究したことがあるんじゃないかぁf(~_~;)。どっちにしても、Datumさんの蘊蓄を刺激する事を書けばつい黙っておれなくて必然このブログが賑やかしくなるという原理が発見できて愉快ユカイ(^O^)/

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  3. 薀蓄というほどのものではありませんが、このブログが賑わう一助になればと思います。
    そして、こんな他愛ないコメントで良ければ、これからも掲載させて頂きますので、よろしく批評のほどお願い致します。

    さて「駒」のことはチト横に置いて、お酒のみについて言えば、私が大変気に入っている和歌があり、適当に大切に心に仕舞っていますが…。(笑)
    私は酒を嗜みながら、少しでも「七の賢しき人」にお近づきになりたいものです。

    萬葉集 巻第三 大伴卿讃酒歌十三首の中から、
    三四〇 「古(いにしへ)の 七の賢しき 人たちも 欲りせしものは 酒にしあるらし」

    ついでに、一般的に七賢人とは唐(中国)の
    阮籍(げんせき)
    ●康(けいこう)
    山濤(さんとう)
    劉伶(りゅうれい)
    阮咸(げんかん)
    向秀(しょうしゅう)
    王戎(おうじゅう)
    ●はユニコード(Unicode)文字-嵆-でしか表示出来ませんので、ご了承を。

    を言うそうですが、大伴卿ほどの人が唐からの故事をそのまま受け継ぐとはあまりにも芸がないと思い、調べてみても萬葉集、古今集などには七賢人はこの一句以外ありませんでした。
    「古(いにしへ)」と歌うからには天平(730頃?)以前に日本には賢人がいなかったということなのだろうか。
    あるいは、唐とは別に厩戸王(聖徳太子=574~622)とかの七賢人を指していたのでしょうか。
    大伴卿たるもの、主体性もなく唐かぶれもほどほどにして、酒を飲んだら少しは日本人にこころを寄せてもいいではないか、なんて、一献旨酒とともに勝手な想像をしてしまいます。
    でも、私は水割りをジョッキー3杯ほど飲んだらすぐに眠くなってしまうのです。
    寝る前に一句。

    讀み人 遊猪
    酒の酔(え)い 賢しき人に 寄気(よりぎ)みて 欲りせし酒と いまは涸(か)れなん

    うーん、ジョッキー2杯になるとこの程度かな。
    注釈:遊猪-私です(笑)
       寄気みる-心を寄せること
       涸れる-勢いや、盛んなさまがなくなること

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  4. わぁ、びっくりした、このブログはすごいぞ。
    皆さんには分からないので、説明しますが、
    「●はユニコード(Unicode)文字-嵆-でしか表示出来ませんので、ご了承を。」と書きましたが、
    「(Unicode)文字-」の次は本当は「嵆」と入力しています。
    それがユニコードの表記そのままの嵆と表示されていたのでびっくり。
    ということは、✍や✃や☃や⛾等も表示出来るのですね。
    またまた新発見でした。

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  5. エヘン(`´)このブログ、凄いでしょう\(^o^)/別に僕の力で凄い訳じゃないですけどf(-_-;)。
    コメント、大歓迎です!(^^)!格調が高くて大変面白い(*^^)vDatumさんのコメント、今日は来てるかなぁと楽しみになってます(^O^)/
    七重ちゃんのメールも楽しみの一つです。彼女の文章は清澄感があって、内容は深淵で素敵。七重ちゃんも当初はコメントが入ってきたんだけど、僕の方から頼んでメールにして貰った。Datumさんのコメントが入るようになったら、七重ちゃんの文章もコメント欄に復帰して貰ったらどれだけこのブログが賑やかしくなるかと想像したら堪ら~んf(^_^;)七重ちゃ~ん!このコメント欄、読んで下さいね~m(__)m

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