2012年10月6日土曜日
〇旅に出て、第一目標達成――東村山市・正福寺「国宝・地蔵堂」見分。
今朝六時半に家を出た。阿房トンネルを潜り、十時半、長野道・松本ICに入った。今朝の計画では国宝の閉門時間を四時半と見て到底間に合うまいから、山梨県の古寺でもゆっくり探訪して、今夜は多摩地方の何処かで野宿しようと思っていた。ら、八王子到着時刻予報が出て、それによると三時半頃に「国宝・地蔵堂」に着ける。夢かと思いながら目標を変更。途中双葉SAで昼寝したが、ほぼ予定通りに東村山に入った。中央道・国立府中ICで下りた。新宿・中野区以西の都市群は無秩序に膨張したのでとにかく道が悪い。訳が分らなくなって困った。が、とにかく四時前に「国宝・地蔵堂」に辿り着いた。唐様建築の仏殿。形が綺麗。屋根の反りが中国風。窓は禅宗特有の・唐様花頭窓。欄間も唐様波模様。屋根垂木は一層目が並行垂木、二層目が扇垂木。屋根の支え方は、前田藩お抱えの高岡・宮大工棟梁の血をひく従姉の七重ちゃんに解説して貰わないとよう分らん。組み方が何手先なのかが読みとれない。正福寺を引き揚げたのが午後四時半。それからまた訳の分らん所沢の道を右往左往して関越道に入り、最初にあった「三芳PA」に入り込んだのが五時過ぎ。十月ともなると、午後五時には薄暮となる。日本の季節の移り変わりは油断も隙もない。これから来る紅葉の季節のめまぐるしさには目が回る。日本人が季節感に敏感で、それを大事にするのは当然でよく分かる。世界に通用する感覚ではないが(仕方がない。季節のない国々、季節の乏しい国々が世界の大勢を占めるんだから)。日本人が特異な性質・能力を有するようになったのは、季節のこの見事な変遷に恵まれた国民だからだとボクは思っている。西関東は本日低い雲に垂れこめられていた。そのせいだろうが、大気がガソリン臭く濁っていて鼻がつんときて気管支が息苦しくて弱った。ボクの体質にはとても合いそうもない所。今夜は三芳PAで泊まって、明日、熊谷市の妻沼(めぬま)歓喜天「国宝・聖天堂」を目指す。本年六月に国宝指定されたばかり。大修理を終えたばかりだが、修理中に建物から墨書が見つかりそれにより「聖天堂」の由緒が判明して国宝指定と相成った。ググッてみたら、極彩色で・見事な彫刻で装飾されたお堂。それもその筈、どうやら日光東照宮の宮大工あたりが建築に携わったらしい。歓喜天・聖天様は密教の天部の神様――それもインド土俗の神様で、ボクとは縁がないが、「聖天堂」は美術作品として大いに期待している。明日が楽しみ。今晩はこれからセレナの中で読書三昧。故遠藤周作の「イエスの生涯」を読み終えたいもの。無理か。(^.^)/~~~
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