2015年11月2日月曜日

〇10/11(日)佐久市「福王寺」

布引観音・八幡神社と伝って三番目が佐久市の田舎の「福王寺」。ここは阿弥陀如来坐像が重文。寺の発見はスムーズ。境内を拝観して回り、阿弥陀如来坐像が安置されている収蔵庫もチェック。しかし拝観の案内表示は全く出ていない。これは秘仏扱いなのかもしれないと思い帰ろうとしたら、農婦の姿をして農作業から帰ってきたような感じの年配の女性が目の前を横切った。そして寺の住宅らしき家の前で作業に取り掛かった。ボクは福王寺の人だと直感したので尋ねた。「阿弥陀さんは拝観できるんですか?」。意外な言葉が返ってきた。「できますよ」。「拝観料、志納金の案内がないんですが、幾らぐらい志納すればいいですか」。「要りませんよ」。意外な返事の連続。収蔵庫の前で待っていることにしてその場を後にした。収蔵庫に現れたのは住職さんだった。先ほどの女性は妹さん。住職も拝観料は要らないと言ったが、収蔵庫に賽銭箱があったので志納金として500円玉を入れた。堂々たる阿弥陀如来が坐っていた。鎌倉時代初期の作だそう。顔の表情が柔くない。両脇の観音像も坐っていた。観音菩薩と勢至菩薩だろうが、それが坐像と云うのは珍しい。こちらは江戸時代の作。





 ↓本堂
 ↓護摩堂(不動堂)

 ↓重文阿弥陀如来坐像・収蔵庫



 ↓弥陀堂 住職は収蔵庫近くの古ぼけた弥陀堂も開けてくれた。そこには平安時代作かと思われる古くて保管状態の悪い残念な仏像が四体立っていた。住職は親切で欲がなかった。有り難かった。
 ↓弥陀堂内部



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