2009年7月22日水曜日

野草、野鳥に無知過ぎた。


還暦を過ぎた今になってつくづく思う――これまで野草、野鳥について無知過ぎた。デジカメを向けパソコンに収録してさて名前を付けようとすると殆ど知らない。無知でも人生に支障がなかったんだから今更どうよという考え方もあろう。何せ名前を人に尋ね歩いても99%期待できないことは実証済みだから無知であってもどうということもないことは確か。しかしやっぱり癪に障る。知りたい。事物の名前を知ってすっきり納得して死にたい。
幸い現代はWeb検索で知ることが出来る。最近はこうして野草、野鳥の名前を検索して溜飲を下げている。
夏から秋にかけて写生旅行に出た夕暮時、喬木の上に群がって実に喧しく騒ぎ立てている小型の鳥がいる。ギャー・ギィ・キャァと騒々しい。寝床の取り合いをしているらしい。ひとしきり大騒動をして闇が迫る頃にはシーンとして寝静まる。嘴と脚が黄色い、灰黒色の貧相な形の鳥。

調べてみたら名前はムクドリだった。「ムクドリ」という言葉は知っていたがハハーンこれがムクドリかと実体と初めて結び付いた。嬉しい、人生がちょっぴり耕されて豊かになったような気がする。この鳥の群れる習性は半端じゃなくて、群れるとなったら空が暗くなるほどらしい。

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