2012年11月24日土曜日

〇11/24(土)比叡山上のモミジは散っていた。長岡京市「光明寺(こうみょうじ)」は最高の紅葉。

比叡山延暦寺・横川(よかわ)には午前八時半に着いた。受付がまだいなかったので拝観料は後払いにして散策した。山上のモミジはほぼ散ってしまっていてガッカリ。散策もどうせ風情がないので未だ探訪していない箇所に限定。横川では先ず「元三大師廟」に初めて参詣し、あと多宝塔と横川中堂探訪に留めた。元三大師は正月三日に亡くなられたのでそう呼ばれるようになった。比叡山中興の祖で、山では最も崇敬されている。伝教大師・最澄よりも大事にされているそう。次の西塔(さいとう)では未探訪の箇所がないので好きな箇所だけ訪れた。「常行堂」と「法華堂」がワンセットになった「弁慶の担い堂」。二つの堂は同型で左右対称に並んでおり堂の後部が回廊で結ばれている。回廊が天秤棒のイメージ。それで比叡山の大力の暴れん坊だった弁慶にこと寄せていつしかこう呼ばれるようになった。担い堂から石段を下りた平地に建つ釈迦堂。これらの堂は何回見ても飽きない。最後に東塔へ。東塔で未探訪の「蓮如堂」と「法然堂」を訪ねた。法然堂に至る45度の急坂には参った。東塔には国宝・根本中堂をはじめ見るべき建物が多い。一応全部廻った。今回比叡山に登ったについては眼目が二つあった。一つ目は紅葉。これには落胆させられた。二つ目は国宝館に入って仏像の図録を買うこと。これは成就。延暦寺は信長の焼き打ちに遭い徹底的に消滅させられたので国宝、重文級の建造物・仏像は意外と少ない。信長に壊滅させられなければとんでもない仏教文化財の宝庫だったろう。東大寺と興福寺の国宝、重文を合わせた位のものが伝えられたんじゃないか。惜しいことではある。東塔には「無動寺谷」という重要な谷筋が含まれている。千日回峰行発祥の地、不動明王堂がある谷。一度探訪したことがあるが、今回は紅葉探訪が主軸でしかもガックリきていたので遠慮した。東塔の大駐車場に来たらもう午後一時半。急いで山を下り山中越えで京都の北白川に出た。紅葉が期待できる光明寺は長岡京市にある。京都の市街地を北東の端から西南の端までジクザクに斜めに突っ切ることになる。光明寺は「熊谷次郎直実・蓮生坊」ゆかりの寺。師・法然の遺骸はここで荼毘に付されたという。観光客の出が異様に多い。やはり紅葉で有名な寺と見える。期待して境内に入ると‥‥期待通りに素晴らしい紅葉だった。写真を撮りまくった。途中で「四時半閉門」の案内がスピーカで流されてきた。長岡京市は山崎の合戦場のすぐ北にある。奈良市までそんなに遠くない。今夜の泊まり地は奈良市の入口にある「みどりの一理塚・木津休憩所」に即決。距離はそれほどでないのに渋滞がひどくて辿り着いたら七時半。渋滞運転で疲れた。明日は一番に「秋篠寺」へ行ってみようかと思っている。苔の緑が美しかった。モミジの木があれば紅葉が映えるに違いない。待てよ、苔の緑は竹林の地面に敷かれていたかも。マッどうせ近いからとにかく行ってみよう。「伎芸天像」に会えることだし。

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