〇《奥の細道》より引用。《其の夜飯塚(写本・飯坂の誤記)にとまる。温泉(いでゆ)あれば湯に入りて宿をかるに、土坐(どざ)に莚(むしろ)を敷きて、あやしき貧家也。灯もなければ、ゐろりの火(ほ)かげに寝所(ねどころ)をまうけて臥(ふ)す。夜に入りて、雷鳴(かみなり)、雨しきりに降りて、臥せるうえよりもり(漏り)、蚤・蚊にせゝられて、眠らず。持病さへおこりて、消入る斗(ばかり)になん。短夜(みじかよ)の空もやうやう明くれば、又旅立ちぬ。》
◇やれやれ、飯坂温泉は大変な書かれようだ。が、これは当時の寒村・飯坂の事で、今の飯坂温泉町とは全然違う。ひどい書かれようだがそれでも飯坂の人達は芭蕉が訪れてくれた事績を大事に伝えている。
↓福島交通飯坂線・飯坂温泉駅
駅の隣に、芭蕉銅像が建っている。↓長らく芭蕉と曾良が飯坂温泉で浸かった湯とされてきた「滝の湯」跡入口。この入口発見のためにどれだけ苦労させられたことか(ノω;)
「俳聖松尾芭蕉ゆかりの地入口」
不気味な路地を下る。
↓「滝の湯跡」 今は湯が出ていない。
↓摺上川
↓「俳聖松尾芭蕉ゆかりの地」石碑 「奥の細道」の飯坂温泉の件の一節が刻されている。
何と!滝の湯は芭蕉が入浴した湯でないとぉ(´・ω・)
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