2017年8月28日月曜日

〇8-17(木)兵庫県加東市上鴨川「住吉神社」重文本殿。神社の原風景、古代の神社はこうであったろう。神社の神髄に回り逢って感激

〇地方の神社を探訪していると中にその佇まいに感動させられるものが時にある。斯の加東市の山奥深くにある「住吉神社」はそうした感動的古社の内でも群を抜いて感激させてくれる。ここにある世界は紛れもなき古代。郷村によって護持され抜いてきた古代そのものの佇まい。ボクは今回の旅行に出てきて良かったとつくづく思った。

 ↓一段高くなった境内に神楽殿・舞殿が古式ゆかしく建っていた。
 ↓右・舞殿(神楽殿)、左・長床(参集殿といったところか。神事舞が興行される時は演者の控えの間だろう)
 ↓舞殿。この殿舎が護持されているのについては確固たる理由がある。ここで毎年10月に催される「住吉神社神事舞」は国指定重要無形民俗文化財なのだ。宮座が奉納する古式ゆかしい祭儀という。演目は実に多岐にわたる。御神楽・太刃舞・獅子・田楽の舞・扇の舞・高足・いど・万歳楽・宝もの・翁・冠者・父の尉。翁を中心とした中世神事能の姿をはじめ、田楽能・猿楽能の成立過程を究明するのに貴重な資料。これらは鎌倉期から伝わるという。ここには厳格に守られてきた宮座制度があって、中世以来の郷尊組織をみることができ貴重

 ↓舞殿の天井、壁
 ↓長床

↓左端・手水舎。鳥居の向こうに拝殿。拝殿中央に朱いものが見えるのは本殿の一部

 ↓拝殿



 ↓重文・本殿。三間社・流造・檜皮葺。修復が成ったばかりと見え実に美しい。
明応2年(1493)再々建された。古さでも抜け出ている




 ↓本殿横から見る。右から拝殿、舞殿、長床




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