2019年5月23日木曜日

〇4-30(火) 津和野町「鷲原八幡宮」重文「楼門・拝殿・本殿」

鷲原八幡宮(わしはらはちまんぐう)は、島根県鹿足郡津和野町鷲原にある神社八幡宮)である。宗教法人としての名称は地名を付さない「八幡宮」である。誉田別尊玉依姫命息長足姫尊八幡三神を主祭神に、15柱を合祀する。4月第2日曜日を例祭(春の大祭)とし、当日には流鏑馬神事が斎行される。
社殿 本殿は石垣を築いて一段高くなった敷地に建ち、拝殿との間には石階がある。三間社流造、杮葺きで、正面に向唐破風造の向拝を設け、外周に覆屋(おおいや)を構える。庇部分を室内に取り込み、庇を外陣、奥の身舎(もや)部分を内陣とする。外陣は正面中央間を両開き板扉とし、他の柱間は蔀(しとみ)とする。
楼門は一間一戸の四脚門で、屋根入母屋造茅葺、正面に片流れの向拝檜皮葺)を付ける。楼門の両脇には同じ梁間で桁行2間、切妻造の翼廊(屋根杮葺)を延ばす。
本殿、楼門ともに吉見氏11代の正頼により永禄11年(1568)に改築されたもので、正徳元年(1711)に亀井津和野藩3代藩主の茲親による大修理があるなど、幾度か修築を経たが、楼門の向拝の冠木(かぶき)中央に配した蟇股(かえるまた)や柱頭の手挟(たばさみ)には室町時代の技法が残されている。
拝殿は正徳元年(1711年)の建立で、入母屋造、鉄板葺き、桁行(間口)3間、梁間(奥行)2間。内部は畳敷きで、柱間装置は格子戸および格子窓とする。南正面に潔斎橋、東側面に神饌所が付属する。
本殿と楼門は昭和47年(1972331日に島根県の文化財(建造物)に指定。平成23年(20111129日付けで、拝殿を含む3棟が国の重要文化財に指定された。[3]
文化財 重要文化財(国指定)[編集]
  • 社殿3棟(本殿 、拝殿、楼門)
本殿と楼門が室町時代の永禄年間まで遡る数少ない社殿であるとともに、社殿の構成や翼廊をもつ楼門の形式に顕著な地方的特徴を有しており、中国地方西部における神社建築の展開を理解する上で重要であるとして、平成23年(20111129日に指定された。
島根県指定史跡[編集]
  • 鷲原八幡宮流鏑馬馬場
全長約270メートルの馬場で、吉見氏時代に鶴岡八幡宮の馬場を模して作られたもの。日本において唯一原形を留めている馬場であるとして、昭和41年(1966531日に史跡に指定(同47728日名称変更)された。


中央の土手を挟んで馬場は二車線になっている




重文・楼門




重文・拝殿

↓覆い屋と重文・本殿











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