2009年6月20日土曜日

強行軍で午前に木曾の御嶽山を描き、午後に木曾駒ケ岳を描いた。昼飯抜きでヘトヘト。

2009/5/8(金)
 昨夜から今朝にかけて天気予報を入念にチェック。週末に信州方面の天気が回復するのは確実。朝七尾を出て安房トンネル経由でまた信州松本平に舞い戻って来た。しかし気象が靄々していて絵にならない。気合も入らない。結局今日も一日絵を描けなかった。
 夜、野営中の「梓川SA」で夜空を観察。満月が明るい。明日は晴れるだろう。それにしても僕が旅に出た日は大雨、その後山形県で三日間雨に降られ、五日目の晩、新潟に向かう道中に西の空に三日月を見た。それから走り回って絵を描いていたらいつの間にか満月。憂き世離れしていて紫式部や清少納言の時代に生きてるような気がする。
2009年5月9日
 今日は久方ぶりの快晴だったのでここ数日間の無駄骨の元を取る為に無理をして二枚描いてやった。朝、梓川SAを発して伊那ICに出、権兵衛トンネルを潜って木曾谷に出、木曾福島で木曽大橋を渡って開田高原に行った。難所の峠を越えると御嶽山が全容を見せてくれた。午前10:00過ぎに描く準備にかかる。この霊山は雄大過ぎて小さな画面では構図が取れない(と言ってもP10号近くのサイズなんだが)。構図に四苦八苦してとにかく画面全体に色を措いた時点で筆を措いた。

 次の写生地に向けて午後1:30に出立。
 御岳山から木曽福島に取って返し国道19号線(至名古屋)に入り南下して上松町に至り、そこから木曾川の支流が作った谷筋を西進。かねて目を付けていた西小川「大畑」という所で二枚目に挑戦。ここは木曽山脈の西に位置するので午後から順光で木曾駒ケ岳・宝剣岳が描けるという素晴らしい立地条件。到着は2:30過ぎ。当然昼飯抜き。陽がどんどん傾いていくのでもう画面全体に色を措くことだけで精一杯。とにかく色を措き終わったらヘトヘト。

 焦ってただ色を全体に措いただけの絵になった。それにしても木曽山脈の形が不自然。全体の色調も変、不自然。これは失敗作。いつかまた来て描こう。一日一枚描くだけなら楽だけど、一日二枚ペースだと(走り回る時間と気力の消費が甚大で)一週間ほどで死ぬ。明日は白馬辺りでゆっくり一枚描いて(帰路コースにあたる)七尾に帰ろうと思っている。
 疲れ果ててさっきベースキャンプの「梓川SA」に帰って来て晩食を摂ったところ。こちらの今夜の満月はおぼろな橙色。明日は天気大丈夫かなぁ。

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